TOPIX小高い、金融不安後退で銀行株上昇-円安一服し自動車軟調

午前の東京株式相場は、TOPIXが小高 く推移。米国で金融不安がやや後退した流れから、三菱UFJフィナンシャル・ グループなどの銀行株が上昇。電気・ガス、情報・通信株などディフェンシブ銘 柄も上げている。半面、為替相場の円安一服感から、トヨタ自動車やホンダなど の自動車株に売りが先行。17日付の日本経済新聞朝刊で、米国工場での自動車 用ガラス減産に踏み切ったと報じられた旭硝子を中心にガラス・土石製品株も売 られている。

午前10時30分現在のTOPIXは同3.12ポイント(0.2%)高の1404.81。 一方、日経平均株価は、前日比8円6銭(0.1%)安の1万4346円31銭。東証 業種別33指数は21業種が上昇、12業種が安い。

大和証券SMBCグローバル・プロダクト企画部の高橋和宏部長は、「前日 は先物主導で大幅高となったため、戻りを待った売りが出やすい。今週は正念場。 米金融機関の決算内容が事前予想通りだと、日本株は戻り高値にトライする展開 になるだろう」と話している。

米金融決算を引き続き注視

午前の日経平均は小幅続伸して始まった後、すぐに下落に転じるなど、方向 感に欠く展開になっている。前日までの2日間で460円以上も上昇していたため、 国内独自の手掛かり材料に欠ける中、「戻りを待った売りが出ている」(日興コ ーディアル証券の小林久恒シニアマーケットアナリスト)。こうした中、相場を 支えているのが銀行株だ。

米金融機関の決算発表が本格化している。サブプライム(信用力の低い個人 向け)ローン問題の影響による損失拡大が警戒されていたが、前日に発表された 米証券大手リーマン・ブラザーズ・ホールディングの決算発表は事前内容通りだ った。前日の米市場ではリーマンの株価に買いが先行し、金融株は上昇した。過 度の金融不安が後退しており、東京市場でもこの流れを引き継いでいる。TOP IXの上昇寄与度1位は銀行指数。

電力・ガスやアデランHに買い

このほか、東京電力などの電気・ガス株、松下電器産業などの電機株、NT Tなどの情報通信株が買われている。個別では、第1四半期の業績堅調が引き続 き評価されている東京ドームが高く、17日付の朝日新聞で、米系投資ファンド のスティール・パートナーズが経営陣による会社買収(MBO)を通じ、非上場 化することを要求していると報じられたアデランスホールディングスも高い。

1ドル=108円割れ、船井電が安い

半面、為替相場の円安傾向の一服感から、トヨタ自動車などの自動車株は軟 調に推移している。午前の東京外国為替市場のドル・円相場は一時、1ドル= 108円を割り込んだ。前日は1ドル=108円45銭まで、円が売られる場面があっ た。ドイツ証券の下出衛チーフエクイティストラテジストによると、「108円後 半に『壁』があるため、そこを突き抜けないと、輸出株がもう一段買われる展開 になるのは難しいだろう」という。

個別では、香港子会社がタックスヘイブン対策税制の適用除外要件を満たし ていないとして、大阪国税局から追徴課税を受け、2009年3月期は最終赤字に 転落する見通しの船井電機が大幅安。新日本製鉄やJFEホールディングスなど 鉄鋼株にも売りが優勢となっている。岩手・宮城内陸地震の復興関連として前日 買われた東北ミサワホーム、日成ビルド工業など低位建設銘柄は早くも反落。三 菱UFJ証券が投資判断を引き下げている愛知製鋼は急落。

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