【個別銘柄】鉄鋼、P三菱、フルキャス、クボテ、武富士、タカラバイ

17日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

鉄鋼株:神戸製鋼所(5406)が2.7%安の327円と3営業日ぶりに反落。 みずほ証券が16日付で、投資判断を「2(買い)」から「3(ホールド)」 に引き下げた。同証が「2」から「3」に判断を下げたJFEホールディング ス(5411)も1%安の5760円。新日本製鉄(5401)も下落。東証鉄鋼業指数 は1.4%安と、33ある業種別指数の中で値下がり率1位。

低位建設、橋梁株:14日の岩手・宮城内陸地震の復興を見込み、前日急 伸した東北ミサワホーム(1907)が7.3%安の294円と反落。組立ハウスの日 成ビルド工業(1916)が4.4%安の109円となるなど、早々に売りに押される 銘柄があった。一方、コンクリート橋梁工事を手掛けるピーエス三菱(1871) は23%高の431円と連騰し、東証1部の上昇率1位。また上昇率上位には、 11%高の201円と続伸した川田工業(5931)も入った。国土交通省は前週末 13日、最近の特定資材価格の高騰を踏まえ、直轄工事で資材価格上昇分の一 部を発注者が負担する「単品スライド制」の運用を28年ぶりに開始。これを 材料に、前週は橋梁株がにぎわう場面があった。

フルキャスト(4848):ストップ安に当たる5000円(8.1%)安の5万 6400円で比例配分。舛添要一厚生労働相が13日の閣議後記者会見で、「日雇 い派遣」を原則禁止する意向を示したとの報道が伝わったことをきっかけに、 人材派遣を主力とする同社に逆風になると警戒した売りが止まらない。ストッ プ安比例配分は3日連続となる。

クボテック(7709):ストップ高に当たる4000円(8.9%)高の4万 8950円で比例配分。水戸証券投資情報部の松尾十作部長は、「主力の液晶パ ネル検査装置が好調で、業績期待を背景に見直し買いが膨らんだ」と話した。 会社側は今09年3月期の連結純利益を前期比22%増の2億2000万円と計画。 また、16日発売された東洋経済新報社の「会社四季報」最新号では、来期 (10年3月期)の純利益を今期会社計画比18%増と予想している。

武富士(8564):4.3%高の1832円と続伸。3%を上回る配当利回りを評 価する買いが膨らんだ。5月16日の金融庁による業務改善命令に基づき、6 月16日には関東財務局に業務改善計画を提出。19日に発行するユーロ円建転 換社債(CB)による株式価値の希薄化懸念などを背景に、同社株は直近で軟 調な展開が続き、6月13日に上場来安値(1687円)を更新したばかり。

アデランスホールディングス(8170):3.3%高の2185円と続伸。筆頭株 主の米投資ファンド、スティール・パートナーズが同社に対し、最終的に経営 陣による企業買収(MBO)で非上場化を求めていると一部報道で伝わり、M BOに伴う時価へのプレミアムを期待した買いが優勢になった。信用取引によ る売り方の買い戻しも指摘されていた。

三菱ガス化学(4182):4.2%高の849円と続伸。JPモルガン証券が16 日付で、「オーバーウエート」の投資判断で新規に調査を開始した。同様に、 同証が「オーバーウエート」でカバーを始めた電気化学工業(4061)は6.9% 高の435円と急伸。

良品計画(7453):2.1%安の6150円と反落。KBC証券が16日付で、 投資判断を「買い」から「ホールド」に引き下げた。同証が「ホールド」から 「売り」に判断を下げた沢井製薬(4555)も安い。

山崎製パン(2212)など食品株:山パンが1.9%安の1141円、日清食品 (2897)は1.7%安の3560円とともに反落。17日付の日本経済新聞朝刊によ ると、食品値上げが相次ぐ中でパンや牛乳、カップめん、しょうゆなどが値上 げ後に売上高を落としていることが判明。収益悪化を懸念した売りが優勢に。

パイオニア(6773):4.8%高の920円と3日続伸。東海東京調査センタ ーが16日付で、投資判断を「現状維持」から「強い買い」に引き上げた。

新日鉄ソリューションズ(2327):4.6%高の2505円と3営業日ぶりに反 発。ゴールドマン・サックス証券が16日付で、投資判断を「中立」から「買 い」に、目標株価を2900円から3000円に引き上げた。

高島屋(8233):一時4.9%高の1125円と、約1カ月ぶりの高値水準を 回復した。渋谷、新宿、池袋を結ぶ新しい地下鉄が14日に開業、立地条件の 良さから開業初日の新宿店の来客数、売上高が大幅に伸びたことが分かり、今 後も客層や商圏を広げて業績に好影響が及ぶとの期待を背景に買われた。終値 は0.7%高の1079円。

九電工(1959):一時は2%高の733円まで上昇し、約1年2カ月ぶりの 高水準を回復した。九州地区で製造業の設備投資が相次ぎ、屋内線や空調官の 工事が好調に推移している。増収増益が見込める割に株価が安い銘柄と見られ た。09年3月期の連結1株利益(EPS)は60円39銭を予想。16日終値で 算出した株価収益率は約12倍だった。終値は1.5%高の730円。

ユーシン精機(6482):一時は2.2%高の2580円と、約4年8カ月ぶり の高値を付けた。デジタル家電の普及を背景に、主力の小型取出ロボットが堅 調に推移。ブルーレイDVD向けの特注機が上乗せされたこともあり、09年 3月期業績の上振れ期待が一段と強まっている。終値は1%高の2550円。

カルナバイオサイエンス(4572):ストップ高となる前日比5000円 (7.6%)高の7万400円。国立がんセンターと新規抗がん薬に関する共同研 究契約を締結したと発表。事業化による業績寄与を期待した買いが膨らんだ。

船井電機(6839):2.7%安の3250円。今期(2009年3月期)の連結純損 益を従来予想の58億円の黒字から114億円の赤字に下方修正した。香港子会 社がタックスヘイブン対策税制の適用除外要件を満たしていないとして、大阪 国税局から追徴課税を受けたのが理由。今回の税務調査で更正処分が下された ことについて「誠に遺憾」とし、不服を申し立てて正当性を主張するという。

スターマイカ(3230):朝方に、ストップ高となる2万円(18%)高の 13万2000円まで買われた。08年5月中間期の連結経常利益は前年同期比

5.6%増の9億7100万円となり、従来予想(9億2000万円)を上回ったもよ うと発表。マンション流動化事業の採算が見通しを上回った。ただ午後に失速 し、終値は0.9%安の11万1000円。

日本通信(9424):ストップ高となる1万900円(12%)高の10万1000 円で比例配分。17日付の日経新聞朝刊が、米国で金融機関向けにデータ通信 事業を始めると報道。事業拡大による収益寄与を期待した買いが膨らんだ。

旭硝子(5201):0.7%安の1371円と小続落。北米の新車需要低迷に対応 し、米国工場で自動車用ガラスの減産に踏み切ったと17日付の日経新聞朝刊 が報道。減産幅は米国2工場の生産能力(年300万台分)の1割程度という。

タカラバイオ(4974):ストップ高に当たる4万円(15%)高の30万 8000円で比例配分。マツタケ子実体原基を発生させる培養技術を確立したと発 表。マツタケ子実体形成まであと一歩の段階に到達したとし、今後の商業化を 目指す。

ポイント(2685):4.9%安の3530円まで売られ、取引時間中としては約 3カ月ぶりの安値圏に沈んだ。3-5月期(第1四半期)の連結営業利益は前 年同期比1.8%減の33億円になり、会社側の想定を下回った。既存店売上高は 同1.3%減と計画線で推移したが、粗利益率が2.6ポイント悪化、利益を押し 下げた。主力ブランドの売れ行きがさえず、一部で値下げロスが発生した。終 値は2.7%安の3610円。

東京ドーム(9681):15%高の563円と大幅続伸。メジャーリーグベースボ ールの開幕戦や巨人戦の増加、音楽イベントも増え、13日に発表した2-4月 (第1四半期)の連結純利益が前年同期比26%増の23億5800万円となったこ とを評価した買いが継続。前日は7.2%高の489円で終えていた。

愛知製鋼(5482):3.9%安の500円と3営業日ぶりの反落。三菱UFJ 証券が16日付で、投資判断を「3(市場平均並み)」から「4(アンダーパ フォーム)」に引き下げた。

出光興産(5019):3.1%安の9880円と続落。モルガン・スタンレー証券 は16日、投資判断を「イコールウエート」から「アンダーウエート」に、目 標株価を1万600円から7620円に引き下げている。

ヤマダ電機(9831):2.1%高の8200円。ジャンプジャパンやUSEN (4842)など計5社の出資で、中古車買取事業運営のための子会社「ヤマダオ ートジャパン」を設立。ヤマダの出資比率は70%で、同社店舗内でフランチャ イズ展開を行う方針。収益寄与を期待した買いが優勢に。

東芝(6502):0.6%高の878円と小幅続伸。主力のNAND型フラッシ ュメモリー(電気的に一括消却・再書き込み可能なメモリー)事業の生産拠点 である四日市工場(三重県)で、直径200ミリメートルウエハー対応ラインの 生産能力を約40%減らすと発表した。主力である300ミリラインより旧世代の 200ミリラインを減らし、生産性を引き上げる。

石井表記(6336):3.2%安の3000円。第1四半期(2-4月)の連結営 業利益は前年同期比28%減の4億9500万円と落ち込んだ。電子機器部品製造 装置の営業利益は3.5%増の3億7300万円と堅調だったが、ディスプレイおよ び電子部品の営業利益が80%減の5600万円へ落ち込んだことなどが響いた。

福山コンサルタント(9608):2.1%高の341円と続伸。08年6月期単独 営業利益予想を前期比35%増の3億円(従来予想2億3000万円)へ上げた。 5月中旬以降に建設コンサルタント受注が改善、稼働率低下による利益の下振 れ懸念が一部解消した。期末配当予想も13円と従来(10円)から増やす方針。

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