債券相場は小動き、20年債入札控えて慎重-株価の上値の重さが下支え

債券相場は小動き。朝方は、きょう実施の 20年国債入札に向けたヘッジ売りなどがやや先行したが、日経平均株価が朝高 後に下落に転じるなど上値の重いことが、相場の下支えとなっている。市場では、 入札結果を見極めようと全般的に取引が手控え気味だ。

東京先物市場で中心限月9月物は、前日比1銭安の132円47銭で寄り付い た。いったんは132円33銭まで下げたが、小幅続伸して始まった日経平均株価 が下げに転じると水準を切り上げ、8銭高い132円56銭まで上昇した。その後 は前日の終値付近での推移となっている。午前9時29分時点の9月物売買高は 5018億円程度。

バークレイズ・キャピタル証券チーフストラテジストの森田長太郎氏は、 「きょうは20年債入札がイベント。昨日のスティープニング(傾斜化)で20年 債利回りは2.4%まで上昇しており、生命保険などの最終投資家の需要が十分に 見込める水準。無難な消化が予想される」とみている。

現物債市場で新発10年物の293回債利回りは、午前9時18分現在、業者間 市場で取引が成立していない。

日経平均株価は小幅反落。前日比32円63銭高の1万4387円00銭で寄り付 いたが、その後はマイナス圏で推移している。

20年債入札、クーポンは2.4%か

財務省はこの日、20年利付国債の価格競争入札を実施する。前日の入札前 取引では2.425%付近で取引されており、表面利率(クーポン)は前回入札の 101回5月債から据え置きの2.4%が予想されている。発行額は前回債と同じ 8000億円程度。

日興シティグループ証券シニアストラテジストの山田聡氏は、「絶対金利水 準の魅力から無難になる」と予想している。

市場では、「生命保険などが金利水準の上昇を好感して買い姿勢で臨むとみ られ、消化不安は他の年限に比べれば小さい。しかし、ムードが悪いだけにふた を開けてみないとわからない面もある」(三菱UFJ証券チーフ債券ストラテジ ストの石井純氏)などの声も聞かれた。

米株は底堅く推移、債券はほぼ変わらず

16日の米国債相場は、ほぼ変わらず。17日発表される5月の米生産者物 価指数(PPI)では上昇が予想されており、米金融当局者の懸念する適切な 水準以上のインフレ加速がはっきりと示される見通し。ニューヨーク連銀が発表 した同州の製造業景況指数が低下し、6月の米住宅市場指数も落ち込んだことか ら、米国の景気減速がさらに悪化するとの見方が強まり、米国債は一時上昇して いた。

BGキャンター・マーケット・データによると、2年債利回りは前週末比1 bp低下して3.02%付近。10年債利回りはほぼ変わらずの4.26%付近。

一方、米株式市場ではS&P500種株価指数やナスダック総合指数が3営業 日続伸。リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの決算が金融株に買いを誘 い、アップルなどテクノロジー銘柄も上昇した。S&P500種株価指数は前週末 比0.11ポイント上げて1360.14。ダウ工業株30種平均は38.27ドル安の

12269.08ドル。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE