まだ続く?サブプライム受けたCEO辞任-AIGサリバン氏で7人目

世界の金融業界で過去1年にサブプライム (信用力の低い個人向け)住宅ローン問題がきっかけで辞任に追い込まれた最高 経営責任者(CEO)は米保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ (AIG)のマーティン・サリバン氏で少なくとも7人目となった。

AIGは16日、サリバン氏が辞任し、ロバート・ウィラムスタッド会長が CEOを兼任すると発表。米証券大手リーマン・ブラザーズ・ホールディングス は先週、エリン・カラン最高財務責任者(CFO)とジョセフ・グレゴリー社長 の退任を明らかにしている。

これまでほかに実質更迭されたCEOは、米銀シティグループのチャール ズ・プリンス氏と同ワコビアのケネディ・トンプソン氏、米証券メリルリンチの スタンレー・オニール氏ら。彼ら同様、サリバン氏は、約1年前の米証券ベアー・ スターンズのヘッジファンド2本の破たんがきっかけとなった信用市場の混乱 がいかに収益に響くかを甘く見過ぎていた。

ブラックロックのシニア・ファンドマネジャー、ケビン・レンディノ氏はブ ルームバーグテレビジョンに対し、「特に金融に関しては、信頼をめぐるビジネ スだ。不幸だが、これは必要とされる刷新だ」と語っている。

サリバン氏(53)は10代だった1971年に、生まれ故郷の英国でAIGに 就職。事務職からスタートした同氏は2005年にCEOに就いたが、過去最悪の 損失や株価下落、前任者のモーリス・グリーンバーグ氏による批判を受けて辞任 した。

スイスのUBSでは昨年、ピーター・ウフリCEO(当時)が辞任。ベアー・ スターンズで会長を兼任していたジェームズ・ケイン氏は今年1月、CEO職を 辞した。英国では、イングランド銀行によって救済された銀行ノーザンロックの アダム・アップルガースCEOが昨年11月に退任している。

サブプライム関連でCEO職を失うのはAIGのサリバン氏が恐らく最後 ではないだろうと、ハーバード大学経営大学院のサミュエル・ヘイズ名誉教授は 指摘する。同教授は「この1カ月ほどでびっくりした出来事があまりに多かった ので、終わりが近いと自信を持つことはできない」と語った。

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