4月第3次産業活動指数は前月比1.8%上昇-情報通信業など堅調(2)

卸売・小売業や金融・保険業といったサービ ス産業の動向を示す第3次産業活動指数は、4月に前月比で1.8%上昇した。ソフ トウエア業など情報通信業や、卸売・小売業などが堅調で、全体の指数を押し上 げた。

経済産業省が17日発表した4月の第3次産業活動指数は、2000年を100とし た指数が110.4(季節調整値)。ブルームバーグ・ニュースが民間エコノミスト33 人を対象に実施した事前調査では、予想中央値は前月比0.6%上昇だった。3月は 同0.3%上昇から横ばいに下方修正された。

第3次産業活動指数は国内のサービス需要を示す指標で、景気回復の鍵とな る個人消費の動向を測る上で重要となる。4月の個人消費関連の指標は、家計調 査の消費支出が前年比2.7%減となるなど、弱めの内容が多かった。ただ、暫定税 率の期限切れでガソリンの販売量が4月としては過去最高となるなど、一時的な 押し上げ要因もあった。

ドイツ証券の安達誠司シニアエコノミストは発表後のリポートで、「今回の大 幅上昇は毎月の変動が大きい情報通信業の大幅上昇によるところが大きく、逆に 大幅反動減が見込まれる5月の指数は再び低下する可能性が高い」と述べ、「内容 はヘッドラインほど良くなかった」との見方を示した。

経済産業省経済解析室の久武昌人室長は発表後の記者説明で、4月の指数は 2000年基準では5番目に高い水準と指摘し、第3次産業活動指数のトレンドにつ いて「昨年からおおむね横ばいゾーンに入り、続いている」との見方を示した。 同省の1-3月期の第3次産業活動指数の判断は「横ばい傾向」で、4月もその 傾向が続いているとした。

ソフトウエア業など上昇

4月は11業種中、7業種が上昇し、4業種が低下した。指数の最大の押し上 げ要因は情報通信業で、受注ソフトウエアが金融機関向けに増加したほか、季節 調整の影響で3月に数字が低めに出たことの反動もあった。次に押し上げに寄与 したのは卸売・小売業で、原油や液化天然ガスの輸入増で総合商社など各種商品 卸売業が上昇したほか、暫定税率の期限切れによる販売増で燃料小売業も伸びた。

第3次産業活動指数は、情報通信業、不動産業、運輸業などを含む11業種で 構成されている。指数はここ数年緩やかな上昇基調にあるものの、足元では一進 一退の動きが続いている。

--共同取材:伊藤辰雄 Editor:Masaru Aoki,Hitoshi Ozawa

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