人工マツタケにあと一歩、タカラバイ株がストップ高気配-技術力評価

バイオテクノロジー国内最大手のタカラ バイオの株価が、制限値幅いっぱいのストップ高水準となる前日比4万円 (15%)高の31万1000円で買い気配となっている。高級食材として知られる マツタケの人工栽培研究が進展、マツタケを商品化する一歩手前の「子実体原 基(きのこの傘や柄を形成する前の菌糸集団)」を発生することに成功した。 同社の遺伝子工学のレベルの高さが示されたと、評価を受けている。

同社は2004年秋にマツタケのゲノム(全遺伝情報)解読を完了、人工栽 培法の研究に取り組んできた。マツタケの子実体原基を培養したとする報告は 過去にも数例あったというが、タカラバイは子実体原基を繰り返し培養できる としており、マツタケの人工栽培実現に向けて世界的に一歩進んだ格好だ。

いちよし証券経済研究所の山崎清一シニアアナリストは、ゲノム解析で見 出した特徴ある遺伝子を使って、子実体原基の発生を確認した点を高く評価し ている。「ゲノム解析というベース技術が遺伝子治療ばかりでなく植物でも応 用展開されていることが分かり、無駄に金は使っていないとの認識を新たにし た」と、山崎氏は話した。

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