シカゴ生牛:少なくとも22年ぶり高値-トウモロコシ高騰で減産観測

シカゴ商業取引所(CME)では16日、生 牛先物相場が少なくとも22年ぶりの高値に達した。トウモロコシ相場の高騰で米 国の畜産業者が肉牛の飼育数を減らすとの見方が再び強まったことが要因。

米中西部の農地が浸水による被害を受けたため、肉牛の主な飼料となるトウ モロコシの相場は8営業日連続で過去最高値に達した。オンラインで農産物関連 の情報提供を行う市場調査会社ヘッジャーズエッジ・ドット・コムのボブ・ウィ ルソン氏によると、畜産業者は先週、1頭当たり50-100ドルの損失を出した。 畜産業者が、体重が増えきっていない肉牛の販売量を増やす必要があるとの観測 などから、生牛先物相場は3月31日以降、18%上昇している。

農産物取引・調査会社コムストック・インベストメンツ(アイオワ州)の商 品取引アドバイザー、デービッド・クルーズ氏は「業界の構造調整が必要になる だろう」と指摘。「劇的な減産はないと考えるのは困難であることが分かった」 と述べた。

生牛供給のひっ迫と需要の改善により牛肉の卸売価格は4月4日以降、15% 上昇し、米国の食料価格の高騰につながっている。米政府は同国の食料価格が今 年、5.5%上昇すると予想している。生牛価格の上昇により、タイソン・フーズや ナショナル・ビーフ・パッキングなどの食肉加工会社は、生産量を減らしている。

CMEの生牛先物相場8月限(中心限月)終値は、前日比1.175セント (1.2%)高の1ポンド当たり1.0345ドル。一時は1.03875ドルと、ブルームバ ーグ・データによると、少なくとも1986年以来の高値に達した。クルーズ氏は、 シカゴ商品取引所(CBOT)のトウモロコシ相場が過去最高水準を維持すれば、 生牛先物相場は来年、1ポンド当たり1.20ドルに達する可能性があるとみている。

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