リッチモンド連銀総裁:成長下振れリスク「目に見えて縮小した」

米リッチモンド連銀のラッカー総裁は16 日、米経済成長の下振れリスクは「縮小した」との判断を示し、景気の回復に 伴い、利下げの反転が「極めて理にかなったものになる」と述べた。

同総裁はサウスカロライナ州スパータンバーグで講演し、経済成長が比較 的急激に減速する危険性が「完全に消え去ったわけではないものの、こうした 下振れリスクは目に見えて縮小したと認識している」と語った。「下振れリス クが表面化しつつあった際に講じた積極的な金融緩和が有意義であったと同様、 こうしたリスクが縮小するに伴い、景気への刺激を一部解除することは極めて 理にかなったものになる」と述べた。

ラッカー総裁はさらに、経済成長のペースは「全般に弱々しい」と指摘、 住宅市場の軟調に足を引っ張られていると述べた。「住宅市況が今年中にどう にか底を打ったと仮定し、その後に景気が回復したとしても、ことのほか緩や かなペースにとどまる可能性が非常に高い」と語った。

米労働省が13日に発表した5月の米消費者物価指数(CPI、季節調整済 み)は前月比0.6%上昇と、昨年11月以来の大幅な伸びとなった。前年同月比 でCPIは4.2%上昇した。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCP Iは同2.3%上昇した。

ラッカー総裁は、「最近の経済統計はインフレが許容できないほどに高い ことを確認する内容だった」と述べ、「景気減速を抜け出す際に、減速期に入 るときよりも高いインフレを伴うリスクがあることに対応しなくてはならな い」と語った。

ラッカー総裁は講演後の質疑応答でドル安について問われ、連邦準備制度 理事会(FRB)は米経済成長と物価に与える影響がどの程度か見極めようと していると答えた。

「今の環境下において、ドル安がどの程度インフレ圧力を高めているのか、 特に商品やエネルギー価格にどの程度の影響があるのかという問題は、われわ れ当局がリスクとして特に強く意識しているものだ」と述べた。

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