欧州株:下落、原材料コスト高で企業利益懸念強まる-英BAに売り

欧州株式相場は下落。原材料コスト の上昇が航空会社や食品関連会社の利益を押し下げるとの懸念が一段と 強まったことから、3営業日ぶりに下落した。また、この日発表された 米経済指標では米経済の一段の鈍化が示唆された。

欧州3位の航空会社、英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は 過去1週間で最大の下落。高級車メーカー独BMWは3カ月ぶりの安値 を付けた。原油相場が過去最高値を更新したことに加え、ニューヨーク 連銀がこの日発表した6月の同地区製造業景況指数がエコノミスト予想 を上回る落ち込みとなったことが背景。さらに、UBSが乳製品大手の 仏ダノンと英・オランダ系食品大手ユニリーバの株式の売りを勧めたこ とが嫌気され、両社が売りに押された。

ダイワSBインベストメンツのファンドマネジャー、シリン・ギル 氏(ロンドン在勤)は「原油相場が引き続き懸念要因だ」と指摘。さら に、「優れた価格力を有しているように見える企業も、コスト高を完全 に消費者に転嫁することは難しくなろう。原油相場が高止まりすれば、 その結果生じる利益率の縮小で、株式投資判断の大幅な引き下げにつな がる可能性がある」と述べた。

ダウ欧州株価指数は前週末比0.3%安の304.90で終了。ダウ欧州50 種株価指数は0.4%安、ダウ・ユーロ50種株価指数は0.8%下落した。

ニューヨーク連銀が発表した6月の同地区製造業景況指数はマイナ ス8.7と、前月のマイナス3.2からさらに落ち込んだ。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値はマイナス2だった。 同指数ではゼロが景況の拡大と縮小の境目を示す。

西欧株式市場

西欧株式市場では、17市場のうち11市場で主要株価指数が下落し た。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)がこの日発表した5月 のユーロ圏消費者物価指数(改定値)は、前年同月比3.7%上昇と、5 月30日に発表された速報値(3.6%上昇)から上方修正された。食品・ エネルギーコストの急増が背景だった。

BAは前週末比4.5%安。欧州最大の格安航空会社、アイルランド のライアンエアーも4.9%下げた。欧州航空会社2位、ドイツのルフト ハンザ航空は1.1%下落して引けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は一時、 前週末比5.03ドル高のバレル当たり139.89ドルを付けた。火災で北海 油田からの供給が減ったことに加え、ドルがユーロに対し下落したこと で、ヘッジとしての商品の投資妙味が高まった。

BMWは同1.1%下げた。BMWの売上高のうち約4分の1は米市 場が占める。

ダノンは同2.8%安。ユニリーバは2.9%下げて終了した。UBSは 両社の株式投資判断を「中立」から「売り」に引き下げた。個人消費見 通しの悪化とエネルギーコスト高を理由に挙げた。

英独仏の株式指標

英国FT100指数は前週末比8.20ポイント(0.1%)安の5794.60。 FTオールシェア指数は同4.26ポイント(0.1%)下げて2951.07。

ドイツのDAX指数は35.44ポイント(0.5%)下げ6729.88。HD AX指数は11.84ポイント(0.3%)安の3473.77。

フランスのCAC40指数は24.56ポイント(0.5%)下落し4657.74 で終了した。

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