4月の対米証券投資:中長期資産の買越額1151億ドルに増加(3)

米財務省が16日に発表した4月の 対米証券投資統計によると、外国の政府と投資家の中長期金融資産取引 額は外国人からみて1151億ドルの買い越しと、11カ月ぶりの高水準と なった。前月の同796億ドルから増加するとともに、ブルームバーグ・ ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値(633億ドル)も大幅に上 回った。

財務省短期証券(TB)や株式スワップなど短期金融資産を含む金 融資産の合計は606億ドルの買い越しと、前月の487億ドルの売り越し から買い越しに転じた。

ドイチェ・バンク・セキュリティーズ(ニューヨーク)のエコノミ スト、カール・リカドンナ氏は「米国債が買い越しになっているところ をみると、質への逃避が拡大していることは明らかなようだ」と指摘し た。

外国政府による4月の米金融資産の買越額は413億ドル。3月は 481億ドルだった。

米連邦準備制度が算出している貿易加重平均のドル指数は4月に

0.2%上昇と、月間ベースで昨年12月以来初めて上昇した。

外国勢による米国債の買越額は33億ドル。3月は278億ドルだった。 政府機関による買越額は138億ドル。3月は30億ドルの売り越しだった。

4月の米10年債利回りは平均3.64%(前月は3.48%)だった。

ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)やフレディマック(連邦住宅貸 付抵当公社)など、いわゆる政府系機関の発行する債券の外国人買越額 は153億ドルだった。

外国人投資家による米国株の売越額は159億ドルと、前月の108億ド ルの買い越しからマイナスに転じた。4月にS&P500種株価指数は

4.8%上昇と、月間ベースで昨年10月以来はじめて上昇した。ダウ工業 株30種平均は4月に4.5%上昇した。これは月間ベースで過去1年間で 最大の上昇率だった。

米国勢の海外資産買い

米投資家による外国資産の買越額は103億ドル。前月は11億ドルだ った。

対米証券投資のうち民間投資家からの中長期証券の買越額は635億 ドルと前月の305億ドルから増加した。

外国人投資家による米社債の買越額は251億ドル。3月は46億ドル の売り越しだった。

4月の米貿易赤字は609億ドル(3月は565億ドル)だった。

日本と中国

国別でみると、4月の日本の投資家による米国債の保有額は85億ド ル純減の5922億ドルだった。中国の投資家の保有額は114億ドル純増の 5020億ドルだった。

英国は485億ドル純増の2514億ドル。ロンドンは世界の投資家、特 に中東勢による取引の中継地として利用されることが多い。

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