英バークレイズ:海外投資家と既存株主に新株売却検討-株価上昇(3)

英銀バークレイズは16日、海外投資家と 既存株主を対象にした新株発行による資本増強を検討中だと発表した。また、 5月の利益が前年同月の数字を大きく上回っていることを明らかにした。発表 を受けて同行株は一時、16年で最大の上昇を演じた。

バークレイズ株は一時、前週末比13%高となった。同行は増資を「積極的 に検討している」とし、5月の利益は2007年の同月を「大きく上回っている」 と公表した。

バークレイズの信用商品関連評価損は、同業の英ロイヤル・バンク・オブ・ スコットランド・グループ(RBS)や英HBOSに比べ小幅にとどまってい る。英国での融資への依存度が相対的に低く、保有する住宅ローン資産の質も 他の英銀よりも高いとオリエル・セキュリティーズは指摘する。

バークレイズ株は一時34ペンス高と、1992年9月以来で最大の上昇とな った。ロンドン時間午前8時45分は11%高の352ペンス。

英紙サンデー・タイムズは15日、バークレイズが2週間以内に海外の政府 系ファンド(SWF)に株式を売却し40億ポンド(約8500億円)を調達する 計画だと報じていた。同紙は情報源を明らかにせず、中国国家開発銀行やシン ガポールのテマセク・ホールディングスなど少なくとも6社と交渉していると 報じた。また、既存株主を対象とした募集も行う見込みだという。

バークレイズはこの日の発表文で「取締役会が新株発行を決定した際に、 さらに詳細を発表する」としている。

増資

増資引き受けにより中国国家開発銀とテマセクの持ち株比率は、それぞれ

3.02%と2.06%になる可能性がある。リーマン・ブラザーズ・ホールディング スやシティグループなどのアナリストは、バークレイズが自己資本率回復と一 段の評価損への備えに少なくとも70億ポンドの増資が必要と試算している。

同行は今年、17億ポンドの資産評価損を出し、5月の同行発表によると中 核的自己資本(Tier1)比率は約5%。RBSは123億ポンドの増資で同 比率を6%超とした。

英銀は英成長減速と住宅価格下落に伴うローンのデフォルト(債務不履行) 増に直面している。バークレイズは、投資銀行事業と海外での融資が英国事業 の低迷を補っていると説明。同行は、「5月の税引き前利益は07年の月次ペー スを大きく上回った」とし、個人向け及び商業銀行事業の利益が大きく伸び、 証券・資産運用のバークレイズ・キャピタルの利益も予想通りと発表した。

-Editor: Mike Anderson, Ben Vickers

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