5月のユーロ圏消費者物価:3.7%上昇に上方修正-92年来の伸び(2

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット) が16日発表した5月のユーロ圏消費者物価指数(改定値)は、前年同月比

3.7%上昇と、5月30日に発表された速報値(3.6%上昇)から上方修正された。 食品・エネルギーコストの急増が背景。政策対応が一段と複雑になりつつあると いう主要8カ国(G8)財務相会合での声明を裏付ける格好となった。

5月のインフレ率は1992年6月以来の高水準に達した。4月は3.3%だっ た。

G8財務相会合では、商品価格の高騰が企業や消費者のコストを上昇させ、 同時に景気拡大にも難題をもたらしているとの認識が示された。欧州中央銀行 (ECB)のトリシェ総裁は今月、7月に0.25ポイント利上げする可能性に触 れ、インフレ対応のため、景気への懸念を棚上げするというシグナルを送った。

グッドボディー・ストックブローカーズのエコノミスト、ディアドリ・ライ アン氏(ダブリン在勤)は「政策当局者らが断固としてインフレ期待の抑制維持 に努めるなか、こうした一段と困難な選択は景気拡大が短期的に大きな向かい風 に直面することを意味している」と指摘。景気拡大については「金融緩和の助け なしでは、大きな成長の達成に苦労することになるだろう」と述べた。

5月の消費者物価の内訳を見ると、食品が前年同月比6.4%上昇と前月の 6%上昇から加速。エネルギーも13.7%上昇と前月の10.8%上昇を上回った。 価格変動の大きな食品・エネルギーを除いた5月のユーロ圏コアインフレ率は前 年同月比で1.7%となった。4月は1.6%だった。

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