うどんを伸ばす、「安さ」と「和」で出店余地大-トリドール粟田社長

神戸を拠点に、セルフうどん店の「丸亀 製麺」、焼きそば専門店の「長田本庄軒」、やきとりレストラン「とりどー る」などの外食チェーンを全国展開するトリドールの粟田貴也社長は16日放 映のブルームバーグ・テレビで、2009年3月期(今期)の新規出店予定の80 店のうち、70店を「丸亀製麺」に特化したい意向を示した。

粟田社長はセルフうどん事業について、「時流に適合している。消費が後 退している中でこの低単価は強みで、うどんの持つ『和』、小さな子供から高 齢者まで取り込める客層の広さも強みだ」と分析。低単価、高収益率を実現し ている同事業を拡大させることは「安定した経営につながるため、『丸亀製 麺』に特化した事業を進ちょくさせていきたい」と語った。

トリドールの2008年3月期における部門別粗利益率は、焼き鳥が68.4%、 ラーメンが70.3%、セルフうどんが75.5%となっている。

同社の09年3月期の単独業績予想は、売上高が前期比37%増の225億円、 営業利益が24%増の17億9000万円、純利益は27%増の7億5000万円。出店 計画に関して粟田社長は、「この約2年間はショッピングモールのフードコー トで拠点を確保してきたが、今後は『まちづくり3法』もあり、ショッピング モールから郊外、ロードサイト店に変えていこうと思っている。今期はロード サイドの積極展開を行う」方針だという。

また、中長期的な出店計画について「今は非常に出店しやすい状況で、今 期80店、来期100店と出店ペースを上げていきたい。今期の投資額は50億円 を計画しており、今後は60億円を考え、この3カ年で300店舗を出店した い」としている。「まだまだ日本の市場で、うどんの出店余地は無限大と考え ている」と、粟田社長だ。

国内産とスケールメリットで小麦高吸収へ

一方、小麦など原料価格の高騰が収益の圧迫要因になることが警戒される ところだが、粟田社長は「上昇の影響はまったくないわけではないが、今上が っているのは外国産で、弊社は国産小麦を中心に使っており、緩和されている。 また、毎月出店していることによるスケールメリットで、リスクを低減化する ことも可能だ」と述べた。

商品価格値上げの可能性について同社長は、「この価格が最大の強みと考 えているので、よほどのことがない限りは現状のままで対応したい」との姿勢 を強調。また、フランチャイズの可能性については、「早い展開を考えるのに は有効だが、最近フランチャイズ展開して、外食があまりうまくいっていない 背景もある。消費が多様化する環境の中で、1つの業態の寿命は短くなってお り、機動力を持ってマイナーチェンジするためにも、直営の方が変化に対応で きる」との認識を示した。

16日のトリドール株の終値は、前週末比6000円(2.6%)安の22万9000 円。52週高値は1月30日の31万1000円で、52週安値は07年9月14日の 17万2000円。今期の会社側計画の1株当たり利益1万2216円を基準にした 時価PERは18.7倍となっている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE