リーマンのフルド氏、苦渋の幹部更迭で信頼回復成るか-16日は正念場

米証券大手リーマン・ブラザーズ・ホールデ ィングスのリチャード・フルド最高経営責任者(CEO)は、市場からの信頼を 取り戻すというバンカーにとって有り難くない仕事に直面している。

リーマン株は先週、市場予想を上回る赤字を公表した後4日続落した。同社 はその後に経営幹部を更迭した。同社は16日、正式の決算を発表する。投資家 はフルドCEOに、同社の将来について安心させてくれる発言を期待している。

リーマンの元マネジングディレクターで投資顧問会社サウス・ビーチ・キャ ピタル・マーケッツの創業者、ブルース・フォースター氏は「フルド氏への信頼 は風前のともしびだ」と話す。

米資産運用会社ブラックロックや保険大手アメリカン・インターナショナ ル・グループ(AIG)の元CEOモーリス・グリーンバーグ氏は先週の増資を 引き受け、リーマン株を購入。同社の業績について楽観しているという。投資信 託会社パトナム・インベストメンツはフルド氏が40年の経歴のなかで築いた強 い人脈に賭けた。

そのフルド氏は12日、エリン・カラン最高財務責任者(CFO)とジョゼ フ・グレゴリー社長を更迭して市場を驚かせた。

リーマンは9日に60億ドルの増資を実施したが、市場の信頼を回復するに 至らず、同日のリーマン株は8.7%安で終了した。同社に近い関係者によると、 10日も7%近い下落となったことを受けてカランCFOは、自身が投資家の信 頼を失ったとフルド氏に告げた。

また、フルド氏の30年来の側近だったグレゴリー氏はある夕方、フルド氏 の執務室を訪れた。執務室から出てきた両氏は、グレゴリー氏が退任すると述べ たという。リーマンがハーバート・マクデード氏を社長とする人事を発表した後 にフルド氏は従業員に、グレゴリー氏が退任を望んだと語った。グレゴリー氏と カラン氏はリーマンにはとどまる。

予想を上回る赤字公表後は投資判断引き下げが相次ぎ、メリルのガイ・モス コウスキー氏は買い推奨から1週間後に「ニュートラル」に引き下げた。ブラッ クロックやパトナムの「信認投票」によって、リーマン株は13日に反発し、4 月以来で最大の上昇を演じた。しかし、年初来で60%余り下落と依然としてア メックス証券ブローカー・ディーラー株指数の構成銘柄中で最悪のパフォーマン スとなっている。

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