英バークレイズ:海外投資家と既存株主に新株売却検討中-株価上昇

英銀バークレイズは16日、海外投資家と既 存株主を対象にした新株売却による資本増強を検討中であることを明らかにし た。発表を受けて同社株は一時、2003年以来で最大の上昇を演じた。

バークレイズ株は一時、前週末比8.5%高となった。同社は増資を「積極 的に検討している」と発表した。また、5月の利益は前年同月の数字を大きく上 回っていることを明らかにした。

同行は今年、17億ポンド(約3600億円)の評価損を出し、5月の同行発 表によると中核的自己資本(Tier1)比率は約5%。同業の英ロイヤル・バ ンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)は120億ポンドの増資で同 比率を6%超とした。

英紙サンデー・タイムズは15日、バークレイズが2週間以内に海外の政府 系ファンド(SWF)に株式を売却し40億ポンドを調達する計画だと報じてい た。同紙は情報源を明らかにせず、中国国家開発銀行やシンガポールのテマセ ク・ホールディングスなど少なくとも6社と交渉していると報じた。また、既存 株主を対象とした募集も行う見込みだという。

バークレイズはこの日の発表文で「取締役会が新株発行を決定した際に、さ らに詳細を発表する」としている。

増資引き受けにより中国国家開発銀とテマセクの持ち株比率は、それぞれ

3.02%と2.06%になる可能性がある。

リーマン・ブラザーズ・ホールディングスやシティグループなどのアナリス トは、バークレイズが自己資本率回復と一段の評価損への備えに少なくとも70 億ポンドの増資が必要と試算している。

バークレイズはまた、「5月の税引き前利益は2007年の同月のペースを上 回った」とし、個人向け及び商業銀行事業の利益が大きく伸び、証券部門のバー クレイズ・キャピタルと資産運用部門の利益も予想通りと発表した。

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