ホンダ社長:燃料電池車を10年内に量産化-コストのめどに近付く(2)

国内2位の自動車メーカー、ホンダは水 素で走る燃料電池車について10年以内に一般量産化する。福井威夫社長が16 日、ブルームバーグニュースの取材に対し明らかにした。

福井社長は燃料電池車の本格普及について「コストダウン、水素をいかに クリーンにつくり、そのインフラを構築するかが課題となる」と指摘。その課 題について、福井社長は「コストに関して相当、近付いてきている。あと数分 の一くらいコストダウンができれば、一般量産になると思う。水素技術にして も相当、技術的に見えている」としたうえで、一般量産について「10年以内と 思っている」と述べた。

燃料電池車は水しか排出しないため究極のエコカーと呼ばれ、世界の自動 車メーカーが開発にしのぎを削っている。このなかで、ホンダとトヨタ自動車 が2002年12月に世界で初めて燃料電池車を市販化した。ホンダは同日、新型 燃料電池車「FCXクラリティ」の生産を開始。量産化のめどを表明したのは ホンダが初めて。富国生命保険の桜井祐記・取締役財務企画部長は燃料電池車 について「まだ相当研究する余地がある」と指摘する。

ハイブリッド車は10年代半ばに新興国で生産を検討

また、エンジンと電気モーターを併用して走行するハイブリッド車につい ては、10年代半ばに新興国での現地生産を検討していることを明らかにした。 福井社長は、ハイブリッド車へのニーズは高いが、新興国へ完成車で送り込む には関税が高いため普及は難しく、現地生産が必要になると指摘。

そのうえで「その場合、ベース車を現地生産しているところにハイブリッ ドシステムを入れることになる」と述べた。現在、ハイブリッド仕様の「シビ ック」の現地生産を行っているタイなどがその候補になるとの見通しを示した。

ホンダは10年代前半に全世界でハイブリッド車の販売を現在の9倍とな る年間50万台にすることを目指している。

さらに、二酸化炭素など温室効果ガスの排出量取引が今秋から試験的に国 内で始まることについて、福井社長は「キャップアンドトレードの観点だと、 いかに公平にキャップをかけるかということが、非常に難しい課題だ」とし、 「全員が公平感を持たないと、うまくシステムが回らないと思う。そこが課題 だ」との見解を示した。

--共同取材:北村 真樹子 Editor:Hideki Asai、Kenshiro Okimoto

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