短期市場:FBが0.6%乗せ、6月末控えレポ強含み-月内オペにも需要

短期金融市場では、政府短期証券(FB) 利回りが0.6%台に上昇した。四半期末の6月末を控えて、足元のレポ(現金担 保付債券貸借)金利が強含んでいるため。月末の資金手当てに不透明感が高まり、 月内の日銀資金供給オペにも需要が集まっている。

新発FB3カ月物523回債券利回りは前週末比1.5ベーシスポイント上昇の

0.595%に売られ、一部で今月3日以来となる0.60%をつけた。17日に3カ月物 の入札を控えている。償還8月4日の同514回債も0.60%で取引されている。

レポは、準備預金の新しい積み期間(6月16日-7月15日)に入って強含 み。前週末の本店共通担保オペ(6月16日-30日)の落札金利が上昇したのを きっかけに一部0.60%を付け、この日も0.56-0.57%で推移。6月利払い債の 振替停止期間が明ける20日は一段と上昇する可能性がある。

市場では、「6月末にかけて波乱含みの展開が予想され、早めに売る動きが 出やすい」(東短リサーチ・寺田寿明研究員)との声が聞かれる。四半期末の決 算は新BIS(自己資本比率)規制の影響で資金運用が慎重になるうえ、債券相 場の不安定化を受けて資金の動きも不透明感を増している。

オペ金利強含み

午後の本店共通担保オペ2000億円(6月17日-25日)は、最低落札金利 が前回(6月16日-30日)と同じ0.55%で高止まり。平均金利は1.4ベーシス 上昇の0.564%。通知額の5.8倍となる1兆1600億円の応札が集まった。

三菱東京UFJ銀行円貨資金証券部の小倉毅円資金デスクチーフは、6月末 に向けた調達圧力がじわじわ高まっていると指摘。「円投地合いで外国銀行の調 達が増えるなか、3月末のように期末をまたぐ短い期間の取引に需要が集中する 可能性もある」という。

3月の市場では、期末越えの供給オペの落札金利が0.7%台まで上昇。証券 会社は日銀補完貸付(ロンバート型貸出、適用金利0.75%)をあてにして資金 手当てを短期化。日銀が大量の供給オペを実施した。日銀は6月に期日が到来す る供給オペを増やし、今後の供給余地を残している。

TB1年、10カ月ぶり高水準

割引短期国債(TB)1年物436回債の入札では、最高落札利回りが前回よ り8.2ベーシスポイント高い0.7636%(99.238円)、平均利回りも8.8ベーシ ス上昇の0.7545%と、2007年8月(最高0.8071%、平均0.7919%)以来、10 カ月ぶりの高水準になった。入札後は0.735%まで買われた。

欧米の中央銀行がインフレ警戒を強めるなか、日銀の利上げの思惑もくすぶ り、中短期債利回りが上昇した影響を受けた。ただ、前週末の白川方明日銀総裁 の会見では各国の金融政策の情勢の違いも言及され、利回り水準の高さから需要 はやや強まった。応札倍率は5.03倍と前回(3.84倍)から上昇した。

残存期間がほぼ同じ2年利付国債257回債利回りは0.790%で推移しており、 需給要因からTB1年物利回りの方が低くなっている。もっとも、金融政策の見 通しを反映しやすい2年債の影響が続くため、「突っ込んで買い戻される雰囲気 もない」(三菱東京UFJ銀・小倉氏)という。

翌日物は底堅い-月末越えの運用少ない

無担保コール翌日物金利は底堅い展開。準備預金の新しい積み上げ需要があ るうえ、短期国債の需給懸念でレポが強含んだため。債券相場が不安定ななか、 四半期末となる月末越えの資金運用にも不透明感があり、運用が少なかった。

13日の加重平均0.453%に対して、国内銀行の調達がしっかりするなか、外 国銀行の調達は0.51-0.52%で推移。午後に入ってようやく0.50-0.505%に落 ち着いた。

無担保コールのターム(期日)物は、月内の1週間物で0.5%台半ばに運用 が見られるのに対し、月末を越える2週間物以上は運用希望が極めて少なく、水 準も0.70%以上とみられている。

金利先物は堅調

ユーロ円金利先物相場は堅調(金利は低下)。前週末の日銀総裁会見を受けた 買い戻しの流れを引き継いだ。総裁会見では、各国の金融政策の情勢の違いや、イ ンフレと景気下振れリスクについてバランスを取った発言に終始し、警戒して売っ ていた向きの買い戻しを促した。

中心限月2009年3月物は前週末比0.020ポイント安い98.715で始まったが、 その後は買い優勢の展開。0.060ポイント高い98.795(1.205%)と4営業日ぶ りの水準を回復した。新発2年債利回りは2.5ベーシス低下の0.960%まで買わ れている。

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