REIT反転の鍵はレジデンス系、新規上場は当面ない-SYC山崎氏

SYCの山崎成人アナリストは16日、ブルー ムバーグ・テレビに出演し、不動産投資信託(J-REIT)市場の動向、見通 しについて、以下のように語った。

◎REIT市場をどう見るか。

「しばらくここ1、2カ月はREITの株価が下がる状態は続くだろう。『デ ッドファイナンスリスク』といわれ、投資法人の資金調達が難しくなっていると ころを市場がみていて、それで株価がどんどん下がっていく。株価が下がるとデ ッドファイナンスが難しくなるという悪循環に陥っている。どこかでこの悪循環 が止まらないと、なかなか(株価は)戻ってこないだろう」

「利回りでみれば妥当性はない。非常に下がりすぎている。スプレッドでみ ても5、6%があったりしている。いくら期待利回りがあっても、株価が下がれ ば飛んでしまう。株価の下落が止まらない限り、スプレッドはあまり意味がない。 かなり割安感のある銘柄はあり、6-7%出してくれる銘柄はある。ただ目先で 見る限り、夏までは不安感のほうが強い。割安感のある銘柄としては増資に入っ ている「ユナイテッド・アーバン投資法人」が50万台前半に落ちてきているが、 7%くらいの利回りがある。増資ということで株価が下がっているだけで、増資 が終われば戻るだろう」

◎レジデンス系のREITに注目しているとのことだが。

「レジデンス系のREITはかなり数が多いが、全部が不調。レジデンス系 が全部不調ということはREIT市場がジリ貧になる可能性がある。REIT42 銘柄のうち、23銘柄が公募価格割れ。その主たる原因はレジデンス系。レジデン ス系がこのままずっと崩れていくとREIT反転の力がなくなってしまう。本来 レジデンス系は安定した利回りを出す。50万円をある程度上回る銘柄が数銘柄出 てこないと今後、厳しい」

◎大和ハウスREIT投資法人が上場を中止した。

「大和ハウスREITはネームバリューもあるし、そこそこの資産も持って 出てきたので上場できると思っていたが、上場中止という結果になってしまった。 引受主幹事が野村、日興シティ、大和SMBC、みずほとそうそうたるところが 組んでいたが、それでも機関投資家の買いが入らなかった。証券会社の言うこと を聞いて機関投資家が買ってくれなくなったということで、そういう意味ではし ばらく新規上場は止まるだろう。準備しているところもかなり上場に慎重になる だろう」

--共同取材:君塚 靖 Editor:Tetsuki Murotani Kenshiro Okimoto

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