短期市場:翌日物は底堅い、月末越えの運用少ない-金先買い戻し先行

午前の短期金融市場の無担保コール翌日物 金利は0.50-0.52%程度で底堅い。準備預金の新しい積み上げが始まり需要が あるうえ、短期国債の需給懸念でレポ(現金担保付債券貸借)が強含んでいる。 債券相場が不安定ななか、四半期末となる月末越えの資金運用にも不透明感が広 がっており、運用希望が少ない状態になっている。

翌日物は13日の加重平均0.453%に対して、外国銀行の調達が0.515-

0.52%、国内銀行の調達は0.50-0.505%で推移している。前週末の本店共通担 保オペ(6月16日-30日)の最低金利が0.55%に上昇し、16日分のレポも

0.60%まで上昇。この日も当日スタート分や先日付スタート分が0.55-0.57% 程度と、0.5%台前半だった前回の積み期間に比べて強含んでいる。

インターバンクの市場関係者によると、四半期末は新BIS(自己資本比 率)規制の影響で運用が慎重になるうえ、債券が不安定なことで資金の行き場が 定まっていない不透明感があるという。短期市場は資金があっても銀行によって 運用姿勢が違い、6月末が意識されやすくなっているという。

無担保コールのターム(期日)物は、月内の1週間物で0.5%台半ばに運用 が見られるのに対し、月末を越える2週間物以上は運用希望が極めて少ないもよ うで、運用希望水準も0.7%台とみられている。

準備預金の新しい積み期間は6月末の四半期末を含み、月末の資金の動きが 不透明ななかでは、足元の調達意欲もしっかりしてくる。一方、短期国債市場で は、新発政府短期証券(FB)3カ月物利回りが前週末比1.5ベーシスポイント 上昇の0.595%に売られている。割引短期国債(TB)1年物入札の落札利回り は0.7%台乗せが確実な情勢だ。

日銀は午前9時20分の定例調節を見送った。準備預金(除くゆうちょ銀) は前週末比5000億円増加の5兆5000億円程度になる。6月の新しい積み期間の 準備預金の1日平均の必要積立額は4兆8600億円となっている。

金利先物は堅調

ユーロ円金利先物相場は堅調(金利は低下)。欧米の中央銀行がインフレ警戒 を強め、利上げ観測が浮上するなか、日銀の白川方明日銀総裁が前週末の会見で、 各国の金融政策の情勢の違いを指摘。インフレと景気下振れリスクについてバラン スを取った発言に終始したため、警戒していた向きの買い戻しを促した。

中心限月2009年3月物は前週末比0.020ポイント安い98.715で始まったが、 その後は買い優勢の展開で、0.050ポイント高い98.785まで買い戻されている。 前週末の夜間取引の高値98.790だった。期先に影響を与える新発2年債利回り は一時1ベーシス低下の0.975%まで買われている。

短期市場関係者からは、世界的にインフレがテーマになるなか、きょうは円 安・株高となっており、日銀がいつまでも他の中銀と違うスタンスを取り続けら れるかは不透明との声が聞かれた。代表的な長期金利である新発10年債利回り は1.9%に接近している。

前週の米国債市場では、2年債利回りが週間ベースで1982年8月以来の大 幅上昇となった。米金融当局関係者が景気浮揚からインフレ抑制に軸足を移した ことを示唆したため、売りが膨らんだ。

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