日電硝株が急落、値下げ圧力や需要減で業績懸念-マッコーリー格下げ

薄型テレビ向けガラス大手の日本電気硝子 の株価が前週末比153円(7.3%)安の1952円と急反落。液晶用ガラス需要の好 調から、今上半期(2008年4-9月)業績は好調を持続すると予想されるが、 下期にかけてのガラス需要の減速や値下げ圧力の高まりが不安視された。一部ア ナリストによる格下げを受けて、午前終値は7.1%安の1956円と、東証1部値 下がり率5位。

今期に入っても、液晶向けガラスの需要が伸びている上、生産能力アップや 生産効率の改善も順調に進展。会社側では、第1四半期(4-6月)の連結営業 利益を前年同期比30-50%増加(約244億-281億円)、上期を14-37%増加 (500-600億円)と見込んでいる。6月25日の午後3時には、第1四半期速報 と第2四半期のガイダンスを同時に発表する予定だ。

マッコーリー証券の垣屋美智子アナリストは13日付リポートで、液晶ディ スプレー世界2位のLGディスプレー(旧LGフィリップスLCD)の「ITパ ネル需要は予想を下回っており、液晶テレビの顧客構成は改善していない」と指 摘。LGディスプレーは09年3月期第1四半期の液晶ガラス需要を底堅いと見 ているものの、下半期については慎重な見方に転じているとし、「ガラスの価格 圧力が高まる、またはガラス需要が第4四半期に予想以上に急減するリスクがあ る」と、懸念を示した。

この結果、日電硝の連結営業利益は今下半期から前年割れになるだろうと試 算し、投資判断を従来の「アウトパフォーム」(目標株価1900円)から「アン ダーパフォーム」(同1700円)に引き下げた。ただ、上期の業績予想を引き上 げたことで、通期については連結営業利益を1074億円から1163億円(会社計画 は1000億円-1300億円)へ引き上げている。

一方、日電硝総務部の千坂貴氏は、「第1四半期は想定の範囲内で推移して いる」と述べている。下半期については、「液晶向けガラス市場全体は3割伸び ると想定しているが、北京オリンピック需要が無くなった後は見えていない部分 もある」(同氏)としていた。

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