東洋電株が急騰、今期経常益2倍の報道-好採算の私鉄向け部品伸びる

交通業者向けに車両用電気機器を製造する 東洋電機製造の株価が急騰。好採算の私鉄向け部品が伸びるほか、自動車用の試 験装置も好調で、今期(2009年5月期)の連結経常利益が前期推定比2倍に達 する見通しと一部報道で伝わり、買い圧力が強まった。一時は前週末比32円 (9.1%)高の382円まで買われ、4日に付けた年初来高値(392円)にあと10 円と迫った。午前終値は7.4%高の376円。

14日付の日本経済新聞朝刊によると、2009年5月期の連結経常益は前期推 定費2倍の20億円程度になりそうだ。交通事業で採算の良い私鉄車両向けにモ ーターなどの部品販売が増え、産業用機器は自動車用試験装置の受注が回復して いるという。設計費などコスト負担も減少、鉄鋼や銅など原材料価格の高騰が収 益圧迫要因だが、生産性の向上で吸収するとしている。

同社企画部の立川泰志氏は、「日経新聞社の記者から『会社情報』のための 取材を直近で数回受けており、記事の内容に違和感はない。ただ、数字的なとこ ろはこちらから伝えておらず、記者の類推だろう」と話した。「会社情報」はき ょう16日発売されている。

成都案件は来期に本格寄与

東洋電は、中国を中心に海外でも鉄道部品や産業用発電機などの販売に力を 入れている。昨年10月には、2010年12月に開業が予定されている中国・四川 省成都市の地下鉄1号線で17編成102両分の車両用電機品を受注した。受注品 は車両の走行制御装置、主電動機、駆動装置、低圧電源装置、伝送装置、ブレー キ装置。成都案件の納入は今期から始まるが、「本格的に業績貢献するのは来期 になる予定」(立川氏)という。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE