日経平均上げ幅が200円超す、円高修正の継続で上方修正期待高まる

午前の東京株式相場は続伸しており、日経 平均株価の上げ幅は一時200円を超えた。主要8カ国財務相会合(G8)後の為 替相場で、直近の円高修正の動きが継続している。今期業績の上方修正期待から、 キヤノンやトヨタ自動車など輸出関連株を中心に上昇。三菱商事などの大手商社 株、住友金属工業などの鉄鋼株の上げも目立つ。東証業種別33指数は28業種が 高く、下落は5。

午前10時34分現在の日経平均株価は、前週末比224円14銭(1.6%)高の 1万4197円87銭。TOPIXは同15.85ポイント(1.2%)高の1387.42。東 証1部の売買高は概算で6億8484万株。

東洋証券情報部の大塚竜太部長によると、「多くの国内輸出企業の為替レー トの前提条件は1ドル=100円くらい。為替相場の円安傾向はしばらく続きそう なため、輸出企業の上方修正期待が高まっている」という。

午前の日経平均は大幅続伸して始まった。前週末の海外原油相場や為替相場、 景気動向に落ち着きが見られ、買いが先行。中でも、日本株に追い風となってい るのが為替相場の円高修正だ。午前の東京為替市場はドル・円相場が1ドル= 108円前半で推移。今月上旬から比べると3円近くの円安となっている。トヨタ 自動車の今期(2009年3月期)の想定為替レートは1ドル=100円。国内企業の 多くが、サブプライム問題の影響などから現状水準より円高で設定しているため、 現在の為替動向は「国内の企業業績にはプラスになる」(立花証券の平野憲一執 行役)と、評価されている。為替市場では、注目された週末に開かれたG8財務 相会合では、米国の「強いドル」姿勢が支持されたとの見方が広がっており、ド ルの買い戻しが進んでいる。

33業種の中でTOPIXへの上昇寄与度が大きいのは電機や輸送用機器な ど輸出関連業種のほか、卸売、鉄鋼、機械、陸運などとなっている。

低位建設や小野建が大幅高、アルデプロが一時ストップ安

このほか個別の動きを見ると、東証1部の上昇率上位には東北ミサワホーム や植木組、ピーエス三菱、日成ビルド工業、日特建設、不動テトラ、ライト工業 など過去の災害発生時に急伸した経緯のある低位建設銘柄が並ぶ。14日、岩手 県奥州市と宮城県栗原市で震度6強を観測する大規模な地震が発生した。

また、鋼材市況の上昇を受け09年3月期の業績予想を上方修正した小野建 が大幅高。古河電池やNECトーキンなど電池関連銘柄も高い。

半面、原油相場の反落を受け、AOCホールディングス、富士興産、コスモ 石油、住友石炭鉱業などの石油、石炭関連銘柄が安い。販売先の資金調達の遅れ で不動産物件の売却決済の中止、遅延が生じたことを理由に、08年7月通期の 連結純利益を従来計画比65%減に下方修正したアルデプロが一時ストップ安。 マッコーリー証券の投資判断引き下げを受けた日本電気硝子などガラス・土石製 品株も安い。

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