債券相場は軟調、買い先行も株高やあすの20年入札が重し-一時1.89%

債券相場は軟調(利回りは上昇)。朝方は 先物市場で買いが先行したが、日経平均株価が続伸しているほか、あすに20年 債入札を控えて、次第に売りが優勢となっている。新発10年債利回りは1.89% まで上昇して、昨年7月以来の高い水準をつけた。

東京先物市場で中心限月9月物は、前週末比7銭高の132円42銭で寄り付 いた。直後に132円57銭まで上昇したが、その後は売りに押されて、一時は22 銭安い132円13銭まで下げた。午前9時48分時点の9月物売買高は7273億円 程度。

朝方は先物市場で買いが先行した。バークレイズ・キャピタル証券チーフス トラテジストの森田長太郎氏は、白川方明総裁の会見発言を受けて、13日夕方 の時点である程度反応は出ていたとしながらも、インフレに抑制に傾斜を傾けて いる欧米主要中央銀行とは若干スタンスの違いがあることを確認したと指摘。 「中短期債は、金融政策を織り込んでかなり売られてきたので、いったん安心感 が出そうだ」と述べていた。

現物債市場で新発10年物の293回債利回りは、前週末比5ベーシスポイン ト(bp)高い1.89%で取引を開始した。2007年7月20日につけた水準に並んだ。 その後は1.885―1.89%で取引されている。

日経平均株価は続伸。前週末比144円50銭高の1万4118円23銭で寄り付 いた。

あす20年債入札、クーポンは2.4%か

財務省はあす17日、20年利付国債の価格競争入札を実施する。表面利率 (クーポン)は、前回5月27日入札の101回5月債から据え置きの2.4%とな る可能性が高い。発行額は前回債と同じ8000億円程度。

市場では、「値動きの荒い展開が続いており、テール(最低と平均落札価格 の差)が流れる入札は大前提となろうが、利回り曲線上でも最も消化懸念のない 年限であり、入札後は無難な推移が見込まれる」(ABNアムロ証券チーフ債券 ストラテジストの市川達夫氏)との声が聞かれた。

米国市場は、株高・債券安

13日の米国債相場は軟調。米国債市場では2年債利回りが週間ベースで 1982年8月以来の大幅上昇となった。米金融当局関係者が景気浮揚からインフ レ抑制に軸足を移したことを示唆したため、売りが膨らんだ。10年債利回りは 前日比4bp上昇し4.25%。

一方、米株式相場は続伸。原油相場の反落に加え、5月のCPIコア指数が 市場予想と一致したことから年内の米利上げ懸念が緩和された。ダウ工業株30 種平均は165.77ドル高の12307.35ドル。

JPモルガン証券チーフエコノミストの菅野雅明氏は、米連邦準備制度理事 会(FRB)は、9月に25bpの利上げを行うと予想。その後は様子見姿勢とな り、09年3月以降に追加利上げを行い、09年末にフェデラルファンド(FF) 金利誘導目標は3.75%を見込んでいる。また日銀に関しては、年内は金融政策 を現状維持とする可能性が高いと指摘。「日銀は来年6月に利上げする」と予想 している。

--共同取材:宋泰允、吉川淳子、吉田尚史 Editor:Hidenori Yamanaka,Norihiko Kosaka

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