東海カボン株が続伸、黒鉛電極伸びで業績期待-野村証は強気確認

カーボンブラック首位の東海カーボンの株 価が買い気配で始まり、寄り付き後は一時前週末比47円(3.9%)高の1261円 と続伸。アジア向けに主力の黒鉛電極が伸びているほか、太陽電池向けの好調や 円安も業績を押し上げそうと一部報道で伝えられたことを受けた。業績が会社計 画を上回るとの期待から、買いが優勢となっている。

14日付の日本経済新聞によると、東海カボンの2008年6月中間期の連結営 業利益は、前年同期比20%増の120億円前後と過去最高益を更新する見込み。 主力の電炉向け黒鉛電極が、建築増を背景としてアジアや欧州など海外向け中心 に伸びるほか、ファインカーボンも太陽電池向けが好調。さらに、為替が期初予 想より円安に推移していることも要因という。

野村証券金融経済研究所の前川健太郎アナリストは投資家向けメモで、「野 村予想は円高持続の前提で同15%増益の115億円であり、報道に違和感はな い」と指摘。仮に為替レートが1ドル=105円、1ユーロ=160円の場合は、同 19%増益の119億円と4億円の押し上げ効果になると予想している。会社側の計 画は対ドルで100円、対ユーロでは150円。

さらに前川氏は、08年12月期の予想基準PER(株価収益率)は20.6倍 と素材セクター平均の14.0倍を上回ると前置きしながら、08年12月期から 2010年12月期予想の1株利益成長率は年率14%成長と、素材平均の同5%を上 回ると評価。PERを予想成長率で割ったPEGレシオは1.3倍と素材平均の

2.8倍を大きく下回るとして、レーティングの「2(買い)」を確認した。

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