ASEM財務相会合が開幕-原油・食料価格高騰による影響を議論(2)

アジアと欧州の43カ国の財務相や当局関 係者が一同に集まるアジア欧州会議(ASEM)財務相会合が15日、韓国・済 州島で開幕した。同会合に先立って開かれたG8(主要8カ国)財務相会合で の議論を踏襲し、原油や食料価格高騰に伴うインフレ懸念やマクロ経済への影 響などについて意見交換が行われる見通し。16日夕に議長声明を採択する。

同会合に出席するため現地入りした額賀福志郎財務相は15日、島内のホテ ルで記者団に対し、「米国経済の減速下で世界経済が今後どのように展開し、原 油高や食料高によるインフレ懸念が強いなかでマクロ経済への影響をどのよう に考えるのかという難しい問題について意見交換したい」との考えを示した。

14日に閉幕したG8財務相会合で議長を務めた額賀財務相は、原油や食 料などの一次産品価格の高騰に伴うインフレ懸念や価格抑制に向けた対応策に ついて議論した会合の内容を報告する予定。財務相は「世界経済は基本的には 強じんさを持っているが、金融不安や原油高など解決しなければならない問題 を抱えている。G8各国が協調する方針を説明したい」と強調した。

その上で、G8共同声明に盛り込まれた産油国への増産要請や消費国のエ ネルギーの効率化をはじめ非食料分野での次世代バイオ燃料の開発、食料の緊 急援助や生産性拡大に向けた中長期的な支援の重要性を指摘。今回の会合でも これらの課題に取り組むための協調姿勢を確認したいと意欲を示した。

ラガルド仏財務相らと会談

また、額賀財務相は同日午後、ラガルド仏財務相らと相次いで会談し、イ ンフレが各国経済に与える影響について意見交換。財務省関係者によると、ラ ガルド財務相は、国内経済におけるインフレの影響は比較的少なく、雇用市場 の改革や新規産業の成長により、先行き良くなるとの認識を示したという。

一方で、ラガルド財務相は、「円がユーロに対して若干上昇するとすれば、 それは良いことだ」と額賀財務相に述べたことを明らかにした。

ドイツのミロー財務次官との会談では、低迷している住宅需要の底が見え ない米国経済の減速が世界経済に与える影響について懸念を共有した。

--共同取材 Sandrine Rastello Editor:Hitoshi Ozawa

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