ECBのドラギ氏:金融市場では「危ういながら安定」が見られる

欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバ ー、イタリア銀行のドラギ総裁は14日、金融市場では「危ういながら安定」が 見られているとの認識を示した。

金融安定化フォーラム(FSF)の議長も務めるドラギ総裁は、大阪で記 者団に対し、「現時点では、金融サービス業界の状況が実体経済に影響を与える 可能性は低いようだ」と指摘し、「実体経済にとってのリスクは、一段とそれ自 体からのリスクとなりつつあるとみられる」と語った。

ドラギ総裁は、規制当局は3カ月前の時点では、大手銀行の資本力の問題 が金融業界を揺るがしかねないと考えていたが、米金融当局が大手証券ベアー・ スターンズの救済に動いたことでそうした懸念は緩和されたと説明した。

同総裁の発言は、世界の大手金融機関にわずか1年足らずの間で資産評価 損と貸倒損失(貸倒引当金含む)3900億ドルの計上と8万3000人の削減を強い た今回の金融危機が最悪期を過ぎつつある可能性を示唆している。

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