米国株(13日):続伸、原油の下げを好感-AMRやシティに買い(2)

米株式相場は続伸。原油相場の反落 に加え、5月の消費者物価指数のコア指数がエコノミスト予想と一致し たことから年内の米利上げ懸念が緩和された。週間ベースでは軟調に引 けた。

原油相場が前日比最大2.4%下げるなか、ディスカウント小売り大 手のターゲットや航空最大手アメリカン航空の親会社AMR、米化学最 大手のダウ・ケミカルが上昇。金融大手のシティグループとゴールドマ ン・サックス・グループ、モルガン・スタンレーも高い。朝方発表され た消費者物価指数(CPI)コア指数は前月比0.2%上昇とブルームバ ーグがまとめたエコノミストの予想平均と一致した。ポータル(玄関) サイト運営大手、ヤフーとの買収交渉を打ち切ったソフトウエア最大手 のマイクロソフトは続伸した。

S&P500種株価指数終値は前日比20.16ポイント(1.5%)上げて

1360.03。ダウ工業株30種平均は165.77ドル(1.4%)高の12307.35ド ル。ナスダック総合株価指数は50.15ポイント(2.1%)上昇して

2454.50で終了した。

スワースモア・グループ(フィラデルフィア)で約13億ドルの資産 運用に携わるカート・ブラナー氏は「原油相場が少し下げただけで、株 式市場は大いに歓迎する」と指摘。「投資家の間では米利上げの可能性 が高いとの見方が広がっているが、われわれはそう考えていない」と述 べた。

週間ベースでのS&P500種株価指数は米連邦公開市場委員会(F OMC)が政策金利を引き上げるとの見方を背景に0.1%下落。年初来 での下落率は7.4%となった。この日発表されたCPIコア指数を受け、 借り入れコストの上昇で企業の利益が侵食されるとの懸念は幾分か和ら いだ。

原油相場とドルの動向

ドルが週間ベースでほぼ3年ぶりの大幅高となり、商品市場の魅力 が薄れた。サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は原油相場が過去 最高値を付けていることは「正当化できない」との見方を示した。原油 先物7月限は一時、前日比3.28ドル安のバレル当たり133.46ドルを付 ける場面もあったが、その後、下落幅を縮小して取引を終えた。

ターゲットは前日比2.6%高。S&P500種の一般消費財株価指数は 続伸し、ここ1カ月間で最大の上昇率となった。前日発表された5月の 小売売上高は1%の上昇と、エコノミスト予想を上回った。

AMRは4.6%上昇して引けた。ダウ・ケミカルも堅調。同社は先 月、エネルギーならびに原材料コストの高騰を理由に大幅な値上げを発 表していた。

消費者物価指数

米労働省がこの日発表した5月の米消費者物価指数(CPI、季節 調整済み)は前月比0.6%上昇と、前月(0.2%上昇)から加速。昨年11 月以来の大幅な伸びとなった。変動の大きい食品とエネルギーを除いた コア指数は前月比0.2%上昇と、市場予想に一致した。

USAAインベストメント・マネジメントの株式投資部門バイスプ レジデント、ロン・スウィート氏は「市場参加者はCPIが散々な結果 になると懸念していたが、そうはならなかった。FOMCが今年遅くか 来年初めまで利上げを待つことができるとの見方につながりそうだ」と 述べた。

6月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は

56.7と、前月の59.8を下回り、ブルームバーグ・ニュースがまとめた エコノミスト予想中央値(59)にも及ばなかった。

リーマンが急伸

シティグループは前日比3%高、ゴールドマン・サックスとモルガ ン・スタンレーはいずれも6.9%上げて取引を終えた。

リーマン・ブラザーズ・ホールディングスは4月以来最大の14%高。 S&P500種構成銘柄中で最大の上昇率となった。米投資会社ブラック ロックの幹部は今週の公募増資でリーマンの株式を取得したと明らかに するとともに、リーマンの将来と経営陣を信頼していると表明した。

マイクロソフトは2.9%上昇し、5月19日以来の高値を付けた。マ イクロソフトは先月提示した475億ドルでもヤフーを買収する意向はな いことが12日、明らかになった。ヤフー株は下げて引けた。

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