米住宅差し押さえ:5月は48%増-貸し手への所有権移転は倍増

米住宅差し押さえに関する統計をまとめる 米リアルティトラックが13日発表したデータによると、5月の差し押さえ手続 き件数は前年同月比48%増となり、貸し手への所有権移転は2倍強に増えた。 先に差し押さえられた物件が市場に戻り価格を押し下げたことが響いた。

リアルティトラックによると、5月は全米の住宅保有者483人に1人が、 デフォルト(債務不履行)通告や競売の通知を受け住宅差し押さえの手続き中 となった。割合はリアルティトラックが月次統計を開始した2005年1月以来で 最悪で、前年比の悪化は2年5カ月連続となっている。割合が高いのはネバダ、 カリフォルニア、アリゾナなどの州で、ニュージャージーが新たに上位10州に 加わった。手続き件数は前月比では7%増えた。

リアルティ500ライスの社主、デビン・ライス氏は「市場は数年前とは全 く異なる様相を呈している」として、「今では売買の50%が差し押さえ物件だ」 と話した。

イーサン・ハリス氏らリーマン・ブラザーズ・ホールディングスのアナリ ストは12日付のリポートで、今年の全米住宅販売で差し押さえ物件の割合は 30%となり、価格を6%押し下げるだろうとの見方を示した。

住宅保有者は通常、住宅ローンの返済遅延が90日を超えるとデフォルト通 告を受ける。それでも返済がない場合、物件は競売にかけられる。あらかじめ 設定された価格に達しないときは、所有権が貸し手に移る。

リアルティトラックによると、5月にこうして貸し手の所有となった物件 数は7万3794戸と、前年同月の2万8548戸から2倍余りに増え、累計では70 万戸を超えた。

リアルティトラックのリック・シャーガ副社長(マーケティング担当)は 「今は、貸し手は貸すのを恐れ借り手は1年以内に返済に行き詰まることを恐 れている状態だ。何か劇的なことがない限り、悪循環は続くだろう」と述べた。

リアルティトラックによると、ネバダ州の差し押さえの割合は118世帯に 1件、カリフォルニアは183世帯に1件、アリゾナ州は201世帯に1件だった。 ニュージャージーは467世帯に1件で、全米で10番目に高い割合となった。

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