北朝鮮:拉致再調査、よど号犯引き渡しへ-日本、制裁一部解除(2)

北朝鮮は12、13の両日に北京で行った日本 との公式実務者協議で、日本人拉致問題について、従来の「解決済み」との立 場を転換し、解決に向けた再調査を約束。日航機よど号乗っ取り犯グループの 日本への引き渡しに協力する姿勢を示した。これを受けて日本政府は北朝鮮と の人的往来などの制裁措置の一部解除を決めた。町村信孝官房長官が13日 午後の記者会見で発表した。

日本政府は①日本-北朝鮮間の人的往来②北朝鮮からの航空チャーター 便の乗り入れ③日本国民に対する北朝鮮への渡航自粛要請④日本の国家公 務員の北朝鮮への渡航見合わせ⑤北朝鮮から日本への入国に関する特別規 制-などの制裁を解除する。

日本政府は、「北朝鮮は『拉致問題は解決済み』との従来の立場を変更した ものであり、一定の前進として評価する」(町村氏)との立場。しかし北朝鮮の核 開発問題をめぐる6カ国協議で議題になっている北朝鮮向けのエネルギー支援 には参加しない姿勢を堅持した。

日本政府は拉致、核、ミサイルなどの諸問題を包括的に解決し、日本による 侵略という過去を清算した上で、早期の日朝国交正常化を実現するために北朝 鮮側と精力的に協議を続ける方針。日本が求める拉致被害者の帰国や国交正 常化が実現するかは極めて不透明だ。

早稲田大学国際教養学部の重村智計教授は、「北朝鮮は米国によるテロ国 家指定解除が何よりもほしい」と言明。日本人拉致被害者に関する「再調査や、 よど号犯人の帰国は、日本にとって拉致問題が進展したとは言い難い」と語り、 今回の日朝公式協議の結果は評価に値しないとの認識を示した。

公式実務者協議には、北朝鮮の宋日昊・朝日国交正常化担当大使、日本 側からは外務省の斎木昭隆アジア大洋州局長が出席。13日に帰国した斎木氏 から協議内容の報告を受けた高村正彦高村正彦外相は同日午後、官邸で福田 康夫首相と町村氏に対して個別に報告した。

--共同取材:関口陶子 Editor: Hitoshi Sugimoto, Yoshito Okubo

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