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大和ハウスリートが上場計画を中止、市場環境悪化で―株価低迷(3)

住宅・商業開発などを手掛ける大和ハウス 工業傘下の不動産投資信託(J-REIT)、大和ハウスリート投資法人は10 日、東京証券取引所での上場計画を中止すると発表した。J-REITの投資 口価格(株価に相当)の低迷など市況環境を考慮したためとしている。

大和ハウスリートは商業施設・物流施設・賃貸住宅などを組み込んだ総合 型のJ-REIT。資産規模は約1000億円で、6月19日に東京証券取引所に 上場する予定だった。発行価格の仮条件は1口当たり46-48万円。

大和ハウスリート投資法人の資産運用を行う大和ハウス・リート・マネジ メントの財務部の板橋敏也氏はブルームバーグ・ニュースに対し、「3月ごろ からJ-REIT市場が回復の兆しを見せ始め、機関投資家の投資意欲が戻っ てきたように思っていたが、予想以上に機関投資家の投資意欲は低かった」と 述べた。

同氏は「投資家の比率を機関投資家3割、個人投資家7割くらいを考えて いた。米国株式市場の下落と、それを受けた日本株市場の値下がりが投資家心 理に水を差した、J-REIT全体の平均配当利回りは3月が6%くらいと低 迷していたが、足元では4.7-4.8%まで回復してきたため投資家の意欲も戻っ てきたと思っていた。しかし、米国と日本の株式市場の下落が機関投資家の心 理に予想以上に影響したとみられる」と説明した。

クレディ・スイス証券の大谷洋司アナリストは今回の上場計画中止につい て「かなりネガティブな話だ。不動産市場には資金調達の面で問題が広がって いる」と語った。

相次ぐ上場中止

J-REITは米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題 を受けた投資口価格の下落を背景に、米保険大手のAIG傘下のジェイリート 投資法人、エイブルリート投資法人、マンション建設大手の長谷工コーポレー ション、不動産流動化のトーセイが上場計画を取りやめている。J-REIT の新規上場は2007年10月の産業ファンド投資法人以来、実現していない。

--共同取材:キャサリン・チュウ Editor:Masashi Hinoki、Hitoshi Sugimoto

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 桑子かつ代 Katsuyo Kuwako +81-3-3201-8311 kkuwako@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京  大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net Peter Langan +81-3-3201-7241 plangan@bloomberg.net

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