PIMCO:クローズド型投信優先株への対応に苦慮-ARS市場凍結

米サンディエゴに住む元商品トレーダー、 デービッド・チャンドラー氏(68)は、入札方式証券(ARS)市場の凍結で 身動きの取れなくなった投資家に対し、債券ファンド最大手、米パシフィック・ インベストメント・マネジメント(PIMCO)が救いの手を差し伸べると期 待していたが、待ち続けるのに疲れてしまった。

弁護士でもある同氏は、ARSの入札が相次いで不成立となった2月以前 に、PIMCOのクローズドエンド型ファンドが発行した優先株に資金を投じ た。クローズドエンド型投資信託の大手上場運用会社5社のうちの1社がPI MCOだが、同社はこうした投資家の払い戻しに応じるための買い戻しをまだ 始めていない。

チャンドラー氏は30日までの電話インタビューで、「PIMCOは大きな 機関だが、顧客の側に立ってはいない」と述べた。同氏にPIMCOの優先株 を販売したUBSを同氏は提訴している。

PIMCOはチャンドラー氏のような優先株保有者と、株式と同様に取引 所で売買される投信普通株の保有者との利害の板挟みとなっている。普通株保 有者の負担になりかねないコスト増を避けながら、ARSの借り換えを進める ことは、ファンドマネジャーにとって難問だ。

PIMCO広報担当者はブルームバーグ・ニュースに対し、「われわれは一 部の優先株保有者に関する難しい問題を承知し認識している。普通株・優先株 保有者の対立する利害を調整する信託義務に沿ったアプローチを見いだすため、 相当の時間やエネルギーをつぎ込んでいる」とのコメントを電子メールで寄せ た。

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