今日の国内市況:株式相場は続伸、債券上昇、ドル堅調-ユーロ続落

東京株式相場は連騰。午後じり高となった 日経平均株価は終値ベースで1月10日以来、ほぼ4カ月半ぶりの水準を回復し た。米国景気に対する懸念後退や円安傾向、原油安など外部環境の改善から、 景気や企業業績に対する警戒が和らぎ、輸出関連株など大型株を中心に幅広く 買われた。銀行は東証1部の業種別上昇率で1位。

日経平均株価の終値は前日比214円7銭(1.5%)高の1万4338円54銭、 TOPIXは27.51ポイント(2%)高の1408.14。東証1部の売買高は概算で 25億833万株、売買代金は同2兆9527億円で、売買エネルギーも回復傾向にあ る。値上がり銘柄数は1280、値下がり銘柄数は334。東証業種別33指数の騰落 状況では、水産・農林を除く32業種が上げた。

日経平均ではチャート上で5月1日の始値1万3802円を終値で上回り、2 カ月連続でローソク足が陽線となった。2カ月連続の陽線は昨年4-6月の3 カ月連続以来で、信用不安が高まった昨年7月以降の相場では初めて。

米国の第1四半期(1-3月)の実質国内総生産(GDP、季節調整済み) 改定値は前期比年率0.9%増加と、速報値の0.6%増から上方修正された。米国 経済の底堅さから、米長期金利の上昇や外国為替市場でのドル高が継続し、き のうの原油先物価格の急落など外部環境は株価の後押し材料が重なっている。

新光総合研究所の調べによると、06年3月期から連続して財務データが取 得可能な3月期決算企業1238社で、会社計画の今期経常利益は前期比4.8%減 益(23日時点)。しかし社数ベースでは、増益予想企業数は792社と、減益予想 企業数437社を上回る。減益の要因となっている輸出企業の為替前提は対ドル で100円が多く、きょう105円台後半に入った円安は増額要因となる。

債券は上昇、年限長期化の買いが押し上げ

債券相場は上昇(利回りは低下)。前日の米国債相場の下落や日経平均株価 の続伸を受けて、売りが先行した。その後は、月末に伴い、投資家から保有債 券の年限を長期化させる買いが超長期債や長期債に入り、相場全体が押し上げ られた。新発10年債利回りは1.7%台前半に低下した。

東京先物市場で中心限月6月物は、前日比5銭安の134円5銭で寄り付い た。直後に買いが優勢となると134円42銭まで上昇したが、再び売りが膨らむ と133円92銭まで下落した。午前はもみ合いが続いたが、午後に入ると、徐々 に水準を切り上げ、取引終了前には日中高値の134円47銭まで上昇。結局は35 銭高い134円45銭で引けた。

6月物の日中売買高は4兆1124億円程度。

現物債市場で新発10年物の292回債利回りは、前日比1ベーシスポイント (bp)低い1.795%で取引を開始。しばらく1.78%-1.785%で推移した後、午 後に入ると水準を切り下げ、4時すぎには7bp低い1.735%に低下している。 この日は月末とあって、年金基金などの投資家が指数の銘柄入れ替えに伴う平 均残存期間(デュレーション)を長期化する買いが長期債などを支えた。

超長期債相場も堅調。新発20年債利回りは前日比3.5bp低い2.275%、新 発30年債利回りは2bp低い2.495%に低下している。

朝方に発表された4月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除 くコアが前年同月比0.9%上昇、5月の東京都区部のコアCPIは同0.9%上昇 した。ブルーバーグ・ニュースの事前調査では、全国コアCPIは同1.0%上昇、 都区部のコアCPIは同0.9%上昇が見込まれていた。

一方、4月の鉱工業生産は、前月比0.3%低下となり、市場予想(0.5%低 下)をやや上回った。4月の失業率は前月比0.2ポイント上昇の4.0%、有効求 人倍率は0.93倍、前月から0.02ポイント低下した。

ドル堅調、米株・金利上昇でセンチメント改善-ユーロ続落

東京外国為替市場ではドルの堅調地合いが継続。原油価格の下落や米国株 高・米金利の上昇がドルを支え、対円では1ドル=105円台でドルが底堅く推移 した。また、午後にはドイツの経済指標が予想を下回ったことからユーロ売り が強まり、ユーロ・ドルは2週間ぶりの水準までユーロ安・ドル高に振れた。

ドル・円相場は原油相場の急反落や米国株・米金利の上昇を背景にドルが 買われた海外市場の流れを引き継ぎ、1ドル=105円台半ばで早朝の取引を開始。 「月末、五・十日(ごとうび)」に絡んだ仲値需要が期待されるなか、午前10 時前には一時、105円73銭(ブルームバーグ・データ参照、以下同じ)までド ル買いが進んだ。

しかし、国内実需筋やオプション取引に絡んだドル売りが指摘されるなか、 海外時間につけた3カ月ぶり高値(105円87銭)には届かず。ドルは徐々に軟 化し、午後には対ユーロで円買いが強まったことから、一時105円24銭までド ルが伸び悩んだ。

一方、午後にはドイツの4月の小売売上高指数が予想外のマイナスとなっ たことから、ユーロ売りが活発化。ユーロ・ドルは一時、1ユーロ=1.5473ド ルまでユーロ安が進行。ユーロ・円も1ユーロ=163円09銭と3営業日ぶりユ ーロ安値をつけた。

ニューヨーク原油先物相場はアジア時間30日の時間外取引で続落し、1バ レル=126ドルまで下落。高水準の原油価格に伴い需要が減少するとの観測が広 がっており、前日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)では4ドル以上の 下落と3月以来の大幅な下げを記録した。

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