LIBOR改革:百家争鳴の末に竜頭蛇尾も-BBA案30日に発表

ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の 設定方法の改善について百家争鳴のごとく、さまざまな案が出ている。モルガ ン・スタンレーはオーストラリアとニュージーランドの制度に倣うことを勧め る。UBSとクレディ・スイス・グループは米国を手本にすればよいと言う。

350兆ドルのデリバティブ(金融派生商品)や社債、600万件の米住宅ロー ン金利の基準となるLIBORの信頼性危機を受けて、世界の大手金融機関は さまざまな改革案を出してくるが、統一見解はない。英国銀行協会(BBA) は30日に改革案を発表する。

バーデン・ヴュルテンベルク州立銀行(LBBW)の短期市場トレーダー、 ジャン・ミッシュ氏は「改革の必要があることは確か」だが、「実際にどうすれ ばいいのかは分からない」と話す。

モルガン・スタンレーの案は銀行からの聞き取り調査ではなく取引データ を基にLIBORを設定すればよいというものだ。クレディ・スイスは、金利 を報告する銀行のなかで米銀の数を増やすことを提唱。UBSはLIBORの 決定を1日のなかでもっと遅い時間にすればよいという考えだ。英バークレイ ズ・キャピタルは匿名で金利を報告させればよいと言う。

案はいろいろあるが、結局のところBBAは全面的な改革を避けるのでは ないかというのがBNPパリバの見方だ。LIBORは世界の金融システムに 余りにも深く根を下ろしているからだ。BNPのシニア金利ストラテジスト、 ナタリー・フィエ氏は29日付のリポートで、「BBAが劇的な決定をするかど うかは明白ではない。LIBORは多数の既存契約の基礎になっているからだ」 と書いている。

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