ニチレイ株が午後急落、MSCI指数の調整が影響か-会社側は当惑

食品大手のニチレイの株価が午後急落。 この日の取引終了後にMSCI指数の定期銘柄入れ替えが行われる。同指数は 海外機関投資家の運用のベンチマーク(指標)とされているだけに、パッシブ ファンドなど指数との連動を目指す投資家から、ポジションを調整するための 売りが出ているようだ。

午後は売り気配で取引を開始、午後1時25分すぎに前日比68円(13%)安 の443円で寄り付いた。その後は買いも入り、下げ幅を縮小。午後1時30分 以降は490円近辺で推移し、終値は23円安の488円だった。

MSCI指数は1年前に新しい計算方法で算出されることが決まり、昨年 11月に続いて今回でその変更が完了する。ニチレイは、新指数移行に伴ってウ エートが減る銘柄の1つで、こうした銘柄群には明治製菓、セイノーホールデ ィングスなどがある。ニチレイと並んで、明治菓、セイノーも午後に急落した。

三菱UFJ証券エクイティクオンツ課によると、MSCIジャパンインデ ックスに連動するファンドは約9兆9000億円程度。過去の銘柄入れ替え時の 売買からインパクトを推計したところ、ニチレイは約21億円の売り需要があ るという。(5月7日付の投資家向けリポート)

ニチレイ側ではこの日の急落について、「特に思い当たるような理由はな い」(広報担当の岡野まゆみ氏)と回答、当惑していた。

今回のMSCI指数のリバランスで、新たに指数に採用されるのは、ディ ー・エヌ・エー(2432)、久光製薬(4530)、丸一鋼管(5463)、島津製作所 (7701)、中国銀行(8382)、伊予銀行(8385)、山口フィナンシャルグルー プ(8418)、三菱UFJニコス(8583)、東邦ガス(9533)の9銘柄。

一方、除外されるのは、日本触媒(4114)、日本ゼオン(4205)、フジク ラ(5803)、日立電線(5812)、荏原(6361)、千代田化工建設(6366)、太陽 誘電(6976)、青山商事(8219)、松井証券(8628)、アーバンコーポレイショ ン(8868)の10銘柄。

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