ベトナム中銀、為替からインフレ抑制に軸足移動へ-資産運用会社

ベトナム最大の資産運用会社、ドラゴン・ キャピタルは30日までに、ベトナム国家銀行が金融政策の焦点を為替からイン フレ抑制に移すとの見通しを示した。

格付け会社フィッチ・レーティングスが今週、同国の格付け見通しを引き 下げ、米証券大手モルガン・スタンレーが通貨ドンは高過ぎる水準で維持され ており、同国は「通貨危機」に向かっているとの見方を示したことから、ドン は9カ月ぶりの安値に下落している。ドラゴンは、資金流入を抑制することで、 同国は確実に1997年にタイ・バーツが陥った通貨危機と同様の事態を回避でき ると指摘した。

ドラゴンのディレクター、ジョン・シュリンプトン氏は29日のインタビュ ーで、「ベトナムを97年の通貨危機に当てはめようとする人々は後を絶たない ようだ」と指摘。「同国経済は多額のホットマネーの流入による極端な過剰投資 や過剰投機の状態にはなっていない」との見方を示した。

ベトナムの「管理された通貨切り下げ」政策の打ち切りに伴い、ドンは昨 年、0.3%上昇した。同政策により、ドンは11年間にわたり30%値下がりし ていた。株価は低迷し、5月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比25%上 昇し、少なくとも1992年以来で最も高い伸びとなるなか、ベトナム中銀は今年、 ドンの1.4%下落を容認している。

ドンは7営業日続落し、シンガポール時間午前10時1分(日本時間同11 時1分)現在、1ドル=1万6237ドン。前日は1万6235.5ドンだった。ノ ンデリバラブル・フォワード(NDF)の動向からは、ドンが向こう1年でド ルに対し24%下落し、2万1350ドンを付けるとのトレーダーの見通しが示さ れている。

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