来週のNY原油:下落か、ガソリン最高値圏で需要後退の兆し-調査

来週のニューヨーク原油先物相場は下落 しそうだ。米国のガソリン小売価格が過去最高水準となり、需要後退につなが っている兆しがあるほか、アジアの国々は、燃料の小売価格を人為的に抑制す るための補助金を削減している。

ブルームバーグ・ニュースが、アナリストを対象に実施した調査では、回 答者27中13人(48%)が、来週の原油相場は下落するとの見通しを示した。 上昇予想は8人(30%)、ほぼ変わらずとの見通しを示したのは6人だった。 前回の調査では、回答者の48%が今週の原油相場の下落を見込んでいた。

米エネルギー省の29日の発表によると、23日までの4週間の米国の燃料 消費は日量平均2050万バレルと、前年同期比で0.7%減となった。また、クレ ジットカード2位の米マスターカードによると、小売価格が最高水準に達する なか、ガソリン需要は先週、5.5%減少した。

TFSエナジー(コネティカット州)のアナリスト、ジーン・マクギリア ン氏は「相場高騰が需要に影響を及ぼし始めている」と指摘。「アジアの国々 が補助金を削減しているとの情報もあり、そのことも需要に打撃を与えてい る」との見方を示した。

補助金のコストが膨らむなか、インドネシア、台湾、スリランカ、パキス タンが燃料価格の引き上げを決定。マレーシアも30日、補助金の見直しを発 表する計画だ。インド石油省のスリニバサン次官は、世界的に相場が高騰して いるため、同国内のガソリンとディーゼル油の価格上昇はやむを得ないとの見 解を示した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場7月限は今週に入 って6.10ドル(4.6%)下落し、1バレル当たり126.09ドルとなっている。 22日には135.09ドルと、1983年の取引開始以来の最高値に達した。先週は、 20週間ぶりに上昇を予想するアナリストが大半を占めた。原油相場がアナリス トの予想通りの値動きを示したのは2004年4月の調査開始以降、49%となっ ている。

ブルームバーグは石油アナリストとトレーダーを対象に毎週木曜日に翌週 の原油価格について、上昇、下落、ほぼ変わらずの見通しを問う調査を実施し ている。今回の調査結果は以下の通り。

                     上昇       下落     ほぼ変わらず(人)
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                      8         13       6

--With reporting by Grant Smith in London and Christian Schmollinger and Nesa Subrahmaniyan in Singapore. Editors: Joe Link, Theo Mullen

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