午後の日本株は高値圏、外部環境改善で幅広く買い-銀行の活況目立つ

午後の東京株式相場は、日経平均株価が この日の高値圏となる1万4300円付近で推移。米景気懸念の和らぎや円安と いった日本市場を取り巻く外部環境の改善を背景に、銀行や輸出関連など時価 総額が大きい銘柄を中心に買いが優勢。特に銀行株は、米金融株高の流れや金 利の上昇傾向に伴う利ざや改善期待から、売買代金首位の三菱UFJフィナン シャル・グループをはじめ、上げ幅を拡大した。輸出関連ではソニーやホンダ が大幅高。

ちばぎんアセットマネジメントの大越秀行運用部長によれば、「きのうの 相場の流れが継続している。上値が重いムードはある一方で、きょうは現物株 にも海外から買いがしっかり入っている」という。

午後1時28分時点の日経平均株価は前日比177円41銭(1.3%)高の1 万4301円88銭、TOPIXは24.24ポイント(1.8%)高の1404.87。いずれ も午後になって午前高値を上回るなど、午後も強含みで推移している。東証1 部の売買高は概算で13億1708万株。値上がり銘柄数は1226、値下がり銘柄数 は383。一方、昼休み中の東証立会外では約845億円のバスケット取引が成立 した。

午後の東証業種別33指数の騰落状況では、値上がり業種が30、値下がり 業種が3。銀行、電気機器、輸送用機器、電気・ガス、機械が高い。不動産、 食料品は安い。

銀行株が活況

銀行株が活況。三菱UFJなど売買代金上位3銘柄を大手3グループが占 め、TOPIXの上昇寄与度で首位、東証1部の業種別上昇率で2位となって いる。きのうの米国株市場では、マスターカードが来年からの増益率見通しを 引き上げたことで個人消費に対する警戒が和らいだ。米国の金融株が上昇した 流れに加え、インフレへの期待感も株価を後押し。市場では、「アジアからの 実需買いが入っているとの観測がある」(ちばぎんアセットの大越氏)。

クレディ・スイス証券の伊奈伸一アナリストは29日付リポートで、長期 金利の上昇で「債券運用や一部長期貸出における利回り改善が期待されるとこ ろではある」と指摘。住宅ローン金利引き上げといった動きもあることから、 5月以降の貸出約定平均金利の動向に注目したいとしていた。

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