ベトナム株:最悪期過ぎていない公算、格付けや通貨不安で一段安も

ベトナム株式相場は年初からの下落が世 界最大となっているが、最悪期はまだ過ぎていない可能性がある。同国のホー チミン証券取引所はシステム障害で3日間の取引停止状態だったが、30日に取 引が再開された。指標となるVN指数は年初からの55%の下げを拡大しそうだ。

同国政府が発表した統計では、物価が少なくとも1992年以来で最大の上 昇率になったことが示された。米モルガン・スタンレーはベトナムが「通貨危 機」に向かっているとの見解を表明。フィッチ・レーティングスは同国の債務 格付けの見通しを「ネガティブ(弱含み)」に引き下げた。

ホーチミン証券取引所の29日付の発表資料によると、同取引所はシステ ム障害を解決。指標となるVN指数は取引停止となる前、16営業日連続で下げ、 2003年10月以来で最長の下落局面になっていた。同指数は2000年から算出さ れており、07年3月12日のピークまでの2年間で約5倍に上昇した。

ホーチミンを拠点とする資金運用会社ドラゴン・キャピタルのディレクタ ー、ジョン・シュリンプトン氏は「売りは続くだろう」と予想。「インフレが 下落を招く要因の1つだ。相場は明らかに過大評価されている」と述べた。

しかし、このところの下落を勘案しても、テンプルトン・アセット・マネ ジメントのマーク・モビアス氏にとって、ベトナム株はまだ買いを入れるほど の割安感はないという。同氏は「もう少し下げるだろう」と指摘。「ベトナム 株を買うなら、長期投資と考えた方が賢明だ。そうでなければ極めて非流動的 な証券を抱え身動きが取れなくなる」と語った。

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