【個別銘柄】日本紙、アデランス、アイシン、マツダ、スルガ、ゼファ

30日午前の日本株市場における主な材料 銘柄の動きは以下の通り。

日本製紙グループ本社(3893):午前終値は前日比4.5%高の30万5000 円。30日付の朝日新聞朝刊は、同社がレンゴー(3941)との経営統合の検討 を開始したと報道した。これを受け、統合による生産効率化などを期待した買 いが先行した。両社はこの日の午前、「そのような事実はない」とのコメント を発表。東証は両銘柄の売買を午前9時50分まで一時停止していた。レンゴ ーは前日終値と同じ719円。

アデランスホールディングス(8170):10%高の2225円。29日の定時株 主総会で、岡本孝善社長ら7人の取締役再任が否決された。米系投資ファンド のスティール・パートナーズの再任反対に他の株主が賛同した形。経営改革の 進展を期待した買いがこの日も継続した。また、シチズンホールディングス (7762)、ブラザー工業(6448)、ノーリツ(5943)などスティール・パート ナーズが投資している企業の株価の上昇が目立った。

東京製綱(5981):4.1%高の231円。フェローテック(6890)と提携し、 中国でシリコンウエハー用ワイヤソー製造販売事業に進出すると発表した。中 国は太陽電池需要が急増し、ワイヤソー市場が拡大しているという。フェロー テックは3.4%高の1274円。

土屋ホーム(1840):6.7%安の111円。北海道や東北地方の経済悪化に加 え、資材高騰の影響を受けて採算性も低下、08年10月期の連結最終損益は9 億4000万円の赤字となる見込み。前回予想は2億円の黒字、前期実績は2億 4600万円の赤字だった。

スルガコーポレーション(1880):20%安の329円のストップ安(値幅制限 いっぱいの下落)水準で売り気配。同社所有の商業ビルの立ち退きを委託して いた会社関係者が弁護士法違反の疑いで逮捕された影響で不動産の売却が頓挫、 継続企業の前提(ゴーイングコンサーン)に係る重大な疑義が生じている。同 社は今月26日に決算発表を行う予定だったが、3日遅延。08年3月期の連結 純利益は前の期比2.4%増の79億円となった。

ゼファー(8882):8.4%安の5万4300円とストップ安。連結子会社で、 関西圏を中心にマンション分譲を行う近藤産業(大阪市中央区)が30日、大 阪地方裁判所に対して破産手続きの開始を申し立て、近藤産への債権で回収不 能の恐れが発生したと同日午前10時に発表した。発表前は一時、2.4%高の6 万700円と堅調に推移していた株価は急落。ストップ安を付けた後は売り気配 で値が付かない状況。

アイシン精機(7259):4.9%高の3620円。ゴールドマン・サックス証券 は29日、割安価格で投資可能な好機到来として、投資判断を「中立」から 「買い」に引き上げた。

創建ホームズ(8911):13%安の2万7000円とストップ安。土地の仕入 れが進んでいないうえ、棚卸資産評価損などの計上で4月に黒字転換と計画し た09年2月期最終損益は大幅な赤字になる見通し。ターゲットとするニュー リッチ層は金融資産の目減りで住宅購入意欲が減退しており、来期以降の業績 回復についても慎重にみる向きが多かったようだ。

菱洋エレクトロ(8068):1%安の1026円。デジタル家電向けの半導体 の出荷が減少したほか、パソコン用の記録型DVD装置向けレーザーダイオー ドが低迷、2-4月期(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比53%減の 4億4200万円となった。

荏原製作所(6361):4%高の362円。ゴールドマン・サックス証券は 29日、エンジニアリング部門の赤字体質と財務の毀損(きそん)リスクの縮 小・消滅に伴い、長期の収益低迷期からの脱却が見えてきたと判断し、投資判 断を「売り」から「中立」に引き上げた。

マツダ(7261):2.3%高の525円と4日続伸。一時3.3%高の530円ま で上昇し、1月7日に付けた取引時間中の年初来高値を10円塗り替えた。ク レディ・スイス証券が28日に投資判断「OUTPERFORM」を継続したのに続き、 モルガン・スタンレー証券も29日、投資判断「オーバーウエート」を据え置 いた。クレディSによる目標株価は700円、モルガンSは560円。

コカ・コーラウエストホールディングス(2579):0.8%高の2520円。来 年予定している全額出資子会社3社の統合によって経営効率化が進むと期待さ れている。またコーラの原液(シロップ)の価格は上昇しておらず、原料高で 利益水準低下が懸念される飲料業界において、強さが再評価されるとの見方が 出ている。ゴールドマン・サックス証券は29日、同社株を、目標株価達成確 度の高さや旬の銘柄を選別したコンビクション・リストに採用した。目標株価 は2700円から3000円に引き上げた。

大気社(1979):5.3%高の1546円。三菱UFJ証券は29日、投資判断 を「市場平均並み」から「アウトパフォーム」に引き上げた。

藤森工業(7917):5.4%高の1187円。三菱UFJ証券は29日、投資判 断を「アウトパフォーム」から「強いアウトパフォーム」に引き上げた。

アスクル(2678):3.3%安の1993円と3日連続安となり、約1カ月ぶり に2000円台を割り込んだ。29日公表の月次売上高で、08年5月期の売上高が 会社側の想定を2%程度下回ったことが明らかになった。中小企業の景況が悪 化しており、当面は厳しい事業環境が続くとみられた。

ヤマハ発動機(7272):3.7%高の2095円。為替相場の円安傾向や原油価 格の反落を背景に、自動車など輸出関連株全般が買われる流れに乗った。TO PIX-17シリーズの自動車・輸送機指数は2.3%高。採用75銘柄中、67銘 柄が高い。

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