日本株:輸出や金融中心高い、米景気懸念の後退-日本紙Gも上昇

午前の東京株式相場は輸出関連や金融株 中心に幅広く高い。米国景気に対する懸念後退や円安傾向が、市場参加者の買 い安心感を誘っている。原油安によるコスト改善期待で電気・ガス株は大幅高 となり、業績再編期待から日本製紙グループ本社などパルプ・紙株も上昇。

丸三証券の牛尾貴投資情報部長は、「日本株のウエートを極端に下げた外 国人が買い戻しの動きとなっていることや、日本は省エネ技術の進展で、イン フレに対する抵抗力が強いことが意外な上昇の要因」との見方を示した。

午前10時15分時点の日経平均株価は前日比132円11銭(0.9%)高の1 万4246円58銭、TOPIXは16.40ポイント(1.2%)高の1397.03。東証1 部の売買高は概算で6億9499万株。値上がり銘柄数は1076、値下がり銘柄数 は492。

東証業種別33指数の騰落状況では、値上がり業種が30、値下がり業種が 3。銀行、電気機器、輸送用機器、電気・ガス、機械、情報・通信が高い。半 面、不動産、食料品、水産・農林は安い。

外部環境が改善

米商務省が29日に発表した第1四半期(1-3月)の実質国内総生産 (GDP、季節調整済み)改定値は前期比年率0.9%増加と、速報値の0.6% 増から上方修正された。純輸出の上方修正が寄与した。また、ニューヨーク原 油先物相場の原油先物7月限は、前日比4ドル以上下げ、1バレル=126.62 ドルと急反落。こうした流れを受け、ニューヨーク外国為替市場ではドルが対 円で3カ月ぶりの高値を付けた。

外部環境の改善からトヨタ自動車やソニーなど輸出関連が上昇。米国株市 場で個人消費に対する不安が後退して金融株が上昇した流れから、みずほフィ ナンシャルグループなど銀行株も高い。

もっとも、日経平均は19日以来となる1万4300円台、TOPIXは20 日以来の1400ポイント台をそれぞれ回復したが、その後はやや伸び悩み。 「需給主導の展開とあって、業績などのファンダメンタルズを反映した株価の 動きとは思えない」(丸三証の牛尾氏)と、指数上昇の持続性を疑問視する声 も一部にある。

アイシン精が大幅高、不動産株は下げる

個別銘柄では、ゴールドマン・サックス証券が格上げしたアイシン精機や 荏原製作所がそろって大幅高。三菱UFJ証券が投資判断を引き上げた大気社、 藤森工業も高い。株主総会で現経営陣の取締役再任が否決されたアデランスホ ールディングスは続伸。

半面、ドイツ証券が格下げした三菱地所、三井不動産などを中心に不動産 株が安い。第1四半期の連結営業利益が前年同期比53%減となった菱洋エレ クトロが下落。

経営統合の検討に入った、と30日付の朝日新聞朝刊が伝えた日本製紙グ ループ本社とレンゴーは、午前9時50分から売買が再開された。日本紙Gは 大幅高で、レンゴーは前日終値を挟んだ動き。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE