米国、食糧高騰の衝撃にさらされる恐れ-農務省の前首席エコノミスト

米農務省(USDA)の前チーフエコノ ミスト、キース・コリンズ氏は、悪天候により穀物供給に支障が生じれば、小 麦やトウモロコシ、大豆の供給ひっ迫とエタノール消費の拡大により、米国が 食糧価格高騰の衝撃にさらされやすい状態が続くとの見通しを示した。

コリンズ氏は「市場は向こう数年間、不穏な状況になりそうだ。気候問題 に関する有効な緩和策はない」との見方を示した。同氏はUSDAのチーフエ コノミストを15年間務めた後、1月に退任した。

コリンズ氏は、環境保護に重点を置く農業政策を提唱する団体エンバイロ ンメンタル・ワーキング・グループ(本部ワシントン)主催の穀物生産、気候、 相場変動率に関する電話会議に農業エコノミストの1人として参加した。

USDAが9日に発表したリポートによると、ことしの収穫前の大豆在庫 は4年ぶりの低水準まで減少する見通し。来年は、エタノール向けの穀物供給 が30%強と、ことしの23%から増加するとみられるため、小麦在庫は60年ぶ り、トウモロコシ在庫は13年ぶりの低水準まで落ち込むと見込まれている。

米政府は27日に発表したリポートで、干ばつなどの気象関連の災害が発 生するリスクが高まり、穀物在庫は減少するとの見通しを示した。

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