日経平均14300円回復、米景気懸念後退と円安で輸出関連や金融が高い

週末の東京株式相場は続伸して始まり、 日経平均株価は19日以来となる1万4300円台を回復した。米国景気に対する 懸念後退と為替相場の円安進行、海外原油先物の下落などを背景に自動車や電 気機器などの輸出関連株、金融株を中心に幅広く買いが先行。原油安によるコ スト改善期待から、電気・ガス株も高い。

十字屋証券の岡本征良投資情報室長は、「きょうは5月最終日で、このま ま上昇で終わればとチャート上で2カ月連続の陽線となる」と指摘。昨年は4 -6月と3カ月連続の陽線だったとし、「6月相場もこのまま進める期待が高 まりそうだ」(同氏)という。日経平均の4月30日終値は1万3849円。

午前9時21分時点の日経平均株価は前日比136円37銭(1%)高の1万 4260円84銭、TOPIXは17.45ポイント(1.3%)高の1398.08。東証1部 の売買高は概算で2億8606万株。値上がり銘柄数は1305、値下がり銘柄数は 247。

東証業種別33指数の騰落状況では、値上がり業種が31、値下がり業種が 卸売と不動産の2。TOPIX上昇寄与度が大きいのは、銀行、電気機器、輸 送用機器、電気・ガス、機械、保険、化学など。

米GDP上方修正、原油安、円安

米商務省が29日に発表した第1四半期(1-3月)の実質国内総生産 (GDP、季節調整済み)改定値は前期比年率0.9%増加と、速報値の0.6% 増から上方修正された。純輸出の上方修正が寄与した。ニューヨーク原油先物 相場の原油先物7月限は、前日比4ドル以上下げ、1バレル=126.62ドルと 急反落。こうした流れを受け、ニューヨーク外国為替市場ではドルが対円で3 カ月ぶりの高値を付けた。外部環境の改善から、輸出関連株には買いが増加し ている。

一方、取引開始前に発表された4月の鉱工業生産は前月比マイナス0.3% と、ブルームバーグ・ニュースによる事前調査(マイナス0.5%)ほど落ち込 まなかった。

アイシン精が買い気配、菱洋エレは下落

個別に材料が出ている銘柄では、ゴールドマン・サックス証券が格上げし たアイシン精機や荏原製作所が買い気配。5月度の月次売上高が稼働日を調整 した実質ベースの前年同月比で3.5%増となったアスクルも堅調。

半面、第1四半期の連結営業利益が前年同期比53%減となった菱洋エレ クトロが下落。原油安から三菱商事や三井物産など大手商社は安い。

なお、経営統合の検討に入った、と30日付の朝日新聞朝刊が伝えた日本 製紙グループ本社とレンゴーは売買停止。

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