NY外為(30日):ドルが月間ベースで上昇-年内利上げ観測で買い(2)

ニューヨーク外国為替市場ではドル が月間ベースで円とユーロに対し2カ月続伸。株価は上昇し、米経済が 改善するとの楽観的な見方がトレーダーの間で強まっていることが示唆 された。

ドルは円に対し3カ月ぶりの高値付近で引けた。米連邦公開市場委 員会(FOMC)が年内に利上げに動くとの観測が背景。ドルはこの日、 弱い経済指標が嫌気され、ユーロに対する月初来の上昇分を縮小した。

RBSグリニッチ・キャピタル・マーケッツの国際通貨戦略責任者、 アラン・ラスキン氏は「FOMCが利下げを継続するという見方は一段 落し、市場では現在、利上げの方向を見ている」と指摘。その上で「こ れがドルの押し上げ要因になっている」と語った。

ニューヨーク時間午後3時54分現在、ドルは対ユーロで1ユーロ=

1.5558ドル(前日は同1.5519ドル)。一時は同1.5461ドルと16日以 来の高値を付けた。月間ベースでドルは0.4%上昇した。ドルは対円で は前日比ほぼ変わらずの1ドル=105円43銭(前日は同105円87銭)。 ドルは対円で月初来では1.5%上げた。ユーロは対円で1ユーロ=164円 4銭。前日は同163円71銭だった。

ブラジル・レアルは対ドルで月間ベースで2.2%高と、主要16通貨 中で最大の上げとなった。

S&P500種は4月の4.8%上昇に続き、今月も月間ベースで約1% 高となり、円を調達資金として高利回り資産に買いを入れる取引が促進 された。

GDP

ドルは今週、29日に最大の上げとなった。米商務省が同日発表した 第1四半期(1-3月)の実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年 率)改定値が前期比年率0.9%増加と、速報値の0.6%増から上方修正さ れたことがドルの強材料だった。また28日に発表された4月の米製造業 耐久財受注額も変動の大きい輸送用機器を除く受注が2.5%増と、ブル ームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値1.5%減を大 幅に上回った。

ABNアムロ銀行のシニア通貨ストラテジスト、グレッグ・アンダ ーソン氏は「経済指標がドルの押し上げ要因となっている。というのも FOMCによる金利据え置きが可能となる内容だからだ」と語った。さ らに、「経済指標はスタグフレーションの反対の状況を示している」と 付け加えた。

シカゴ購買部協会が30日発表した5月のシカゴ地区の米製造業景況 指数(季節調整済み)は49.1と、前月の48.3から上昇した。同指数は 50が製造業活動の拡大と縮小の境目を示す。

ドイツ連邦統計庁がこの日発表した4月の小売売上高指数(インフ レ・季節調整済み)は前月比で1.7%低下。同指標を受けてユーロは下 落した。

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