米固定型住宅ローン金利は上昇の見込み-住宅不況はさらに長期化も

米国の住宅購入者の10人に9人が利用して いる固定型住宅ローンの金利は上昇する見通しであり、すでに3年目に入った 住宅不況はさらに長引く可能性がある。

29日の米国債市場では、1-3月期の国内総生産(GDP)成長率の改定 値が速報値を上回ったのを受け、10年国債利回りが年初来の最高水準に上昇し た。ムーディーズ・エコノミー・ドット・コムのチーフエコノミスト、マーク・ ザンディ氏は、住宅ローン金利は長期国債利回りに追随することが多いため、 近く上昇する可能性があると指摘する。

ザンディ氏は「信用コストがさらに拡大すれば、住宅や景気の見通しは一 段と悪化するだろう」と指摘。「そうなれば住宅需要が押し下げられる。住宅ロ ーンの借り換えがさらに減少して個人消費を落ち込ませることになる」との見 通しを示した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時間午前10 時31分(日本時間29日午後11時31分)現在、10年国債の利回りは前日比9 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.09%と、昨年12月28日 以来の高水準。米固定金利型住宅ローンの平均金利と、10年国債利回りの格差 は1.97ポイント。

全米不動産業者協会(NAR)が15日発表した見通しによると、今年の中 古住宅販売件数は539万件と、3年連続で前年割れになる見込み。中古住宅販 売価格の中央値は21万3700ドル(約2300万円)と、ピークだった2006年の 22万1900ドルを3.7%下回る見通しだ。先週の住宅ローン申請件数は1カ月ぶ りの低水準だった。

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