ホンダ:新型コンパクトミニバン「フリード」発売へ-月販4000台(2)

国内2位の自動車メーカー、ホンダは29 日、コンパクトカークラスの新型ミニバン「フリード」を30日に発売すると 発表した。既存モデルの課題となっていた3列目のシートの居住性や走行性能 を高めたのが特徴。価格は163万8000-225万7500円で、月4000台の販売を 計画している。

フリードは、ホンダが2001年12月に発売した「モビリオ」の後継モデル。 モビリオは1.5リットルエンジンを搭載したコンパクトカーをベースに3列シ ート、後部スライドドアを備えたミニバンの先駆けとなり、他社も同様のモデ ルを相次いで投入した。

同クラスのミニバンは女性でも運転しやすいサイズや価格が受け入れられ て、新しいカテゴリーを形成した。その一方で、3列目のシートの居住性やフ ル乗車時の走行性能などが課題となっており、市場そのものは04年をピーク に減少傾向に転じているのが現状。

このためフリードは、シート形状の改良などにより身長185センチの人が 3列目のシートに座っても2列目と同等の足回りの空間を確保したのをはじめ、 エンジンの最大出力を8馬力アップして走行性能を高め、より低燃費にしたと いう。また、ホンダ独自の低床・低重心プラットホーム(車台)の採用により 後部ドアの床面の地上高をモビリオに比べて1センチ低くしたほか、室内の床 面を平らにするなど、乗り降りや室内の移動をしやすくしたのも特徴。

モビリオには2列シートで5人乗りの派生モデル「モビリオスパイク」が 設定されていたが、フリードはあらかじめ3列8人乗り(2列目がベンチシー ト仕様)、3列7人乗り(2列目が左右独立したシート仕様)、2列5人乗り の3タイプを設定し、同一のモデル名で販売する。またそれぞれのタイプに前 輪駆動、四輪駆動仕様を設定している。このうち8人乗りはクラス初となるほ か、5人乗りタイプの荷室は715リットルでクラス最大という。

ホンダの福井威夫社長は29日、都内で開いた新車発表会で、フリードの 海外販売を検討していることを明らかにした。ガソリン高が国内販売に与える 影響について福井社長は「燃費の良い車にシフトすることは避けられない」と しながらも、「販売台数そのものに影響するとは思っていない」と述べた。ホ ンダは今年度の国内販売で前年度並みの64万台を計画している。

また国内鉄鋼メーカーとの価格交渉について福井社長は「ホンダとしては 交渉が始まったばかりで確定していない」と述べた。一方、年初に年間の契約 を交わした米国の鉄鋼メーカーの一部が「4月ごろになって期中値上げを通知 してきた」としたうえで、「契約無視だが、供給が止まるので受けざるを得な かった」ことを明らかにした。

ホンダの株価は前日比100円(3.1%)高の3360円(午後2時50分現 在)。

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