アデランス総会:岡本社長ら7人の再任否決、スティールなど反対(3)

米系投資ファンドのスティール・パートナ ーズに経営陣の総退陣を求められたアデランスホールディングスは29日に定時 株主総会を開催、岡本孝善社長ら現任7人の取締役再任が否決された。スティー ルの再任反対に他の株主が賛同した形になる。ファンドの意向で取締役が再任さ れないのは異例で、株価は午後に大幅に上昇している。

都内の総会で再任が否決されたのは岡本社長のほか田中、山川、箕輪、根本、 大北、深沢の各取締役。社外取締役候補の石井静太郎氏と白田佳子氏は選任され た。取締役選任議案は9人候補が挙げられ、アデランスHD広報IR室の市川真 樹氏は社外候補を除く7人が否決されたことを明らかにした。

アデランス筆頭株主で株式20%強を持つスティールは、業績不振でステーク ホルダー(利害関係者)が損害を被ったとして、経営陣退陣やスティール代表の 取締役選任といったことを求めていた。取締役議案は過半数の賛成で可決される ため、総会ではスティール以外の株主も反対票を投じた。

みらいコンサルディングの新木啓之M&Aディレクターは、ファンドによる 取締役再任否決について、過去に聞いたことがないと前置きした上で「悪者扱い されがちだったファンドに対する、国内投資家の意識が転換点を迎えようとして いることを示している」と指摘した。

取締役数は3人が必要なためアデランスHDはいったん、再任が否決された 現任7人と新任2人、総会終結時で退任する予定だった徳丸、間島両氏を含めた 11人が「取締役の権利義務を有する者」になる。

アデランスHD株は午後に入り大幅高。一時ストップ高(値幅制限いっぱい の上昇)となる前日比302円(16%)高の2160円まで上昇した。投資家が現経 営陣に対して不信感を抱いていたことの表れと新木氏は分析している。

アデランスHD株は前日比207円(11%)高の2065円(午後2時28分)。

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