日経平均の上げ幅400円超、米景気指標底堅さと円安-輸出や金融中心

午後の東京株式相場は一段高となり、日 経平均株価の上げ幅は一時約2カ月ぶりの400円超となった。米経済指標の底 堅さや円安傾向、債券市場の下落などから、先物主導で買いが膨らんでいる。 東証1部売買代金上位ではトヨタ自動車や東芝、三井住友フィナンシャルグル ープ、ソニーなど輸出関連や金融株が高く、アナリストの強気判断から住友不 動産は急伸。東証1部業種別33業種すべて上げている。

豊証券の菊池由文取締役は、「円安やテクニカル面からいつ反発してもお かしくない状況にあったが、債券市場の下落もあり、日経平均の25日線を強 く意識した先物ポジションが買い戻しを迫られる状況になった」と指摘した。 日経平均の25日移動平均線は1万3913円で、足元では上値抵抗ラインとして 意識されていた。

午後1時27分時点の日経平均株価は前日比357円7銭(2.6%)高の1万 4066円51銭、TOPIXは26.10ポイント(1.9%)高の1374.79。東証1部 の売買高は概算で12億2216万株。値上がり銘柄数は1455、値下がり銘柄数は 194。一方、昼休み中の東証立会外では約188億円のバスケット取引が成立。

日経平均先物の売買が増加

午後の債券市場はインフレ懸念から引き続き大幅安(利回りは上昇)で推 移し、外国為替市場では1ドル=104円90銭台の円安が進んでいる。また、29 日のクレジット・デフォルトスワップ(CDS)市場では、日本の社債保証コ ストが2日連続で低下し、金融株に買いが入りやすい状況にある。

午後1時29分時点での日経平均先物6月限の出来高は11万枚超ときのう 終日13万枚を上回るペース。日経平均は午後に入り、4月2日の532円以来 の上げ幅に達した。

きょう米国では、2008年1-3月(第1四半期)の米実質国内総生産(G DP)改定値が発表される。ブルームバーグ・ニュースが金融機関や調査機関 74社の予想をまとめた調査によると、実質GDP改定値は、先月発表された速 報値の前期比年率0.6%増から、同0.9%増(中央値)へと上方修正されるも よう。輸出増加が寄与したとみられている。

アデランHが午後急騰

個別では、アデランスホールディングスが午後に前日比7%超と急騰。米 系投資ファンドのスティール・パートナーズに経営陣に総退陣を求められた同 社は29日、都内で株主総会を開き、岡本孝善社長ら7人の再任が否決された。

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