日製鋼など原発関連高い、原油高で代替エネルギー需要-建設ラッシュ

原子力発電所の部品を製造する日本製鋼所 など原子力関連銘柄の株価が軒並み続伸。東芝のグループ会社であるウェスチ ングハウス(WH)社が米国で原子力発電プラントを受注したと前日に発表。 原油価格の高騰を背景に代替エネルギーとしての需要が高まっており、原子力 関連市場の拡大に伴う成長期待が高まった。

日本製鋼所の株価は前日比90円(4.4%)高の2145円と上場来高値を記録 した。東芝は18円(2.0%)高の915円と3日続伸で午前の取引を終了。原子 力関連機器を手がける木村化工機や岡野バルブ製造なども高い。

丸和証券調査情報部の小林治重部長は「原油価格の高騰と東芝の受注を受 けて、原子力関連がテーマとして注目を集めている」と話す。そのうえで「市 場規模が拡大するなか、高い技術力を持つ日本企業はこの恩恵を受けやすい」 とみている。

三菱UFJ証券は28日付で、日本製鋼所の投資判断「強いアウトパフォー ム」を継続し、目標株価を従来の2300円から3250円に引き上げた。溝上泰吏 シニアアナリストは投資家向けのメモで、「原油高や地球温暖化問題が深刻化 するなか、原発が世界的に見直され、新たに欧州や中近東など世界的に新規建 設計画が具体化してきた」ことを指摘。日本製鋼所は「他社に追随を許さない、 世界に冠たる技術力」(溝上氏)があり、業績拡大につながりやすいという。

日本原子力産業協会によると、08年1月1日現在、世界で運転中の原子力 発電所は435基で、合計出力は3億9224万1000キロワット。前年の調査と比 べ6基、約500万キロワット増え、過去最高を記録した。一方、建設中の発電 所は43基、3877万2000キロワット。計画中は53基、4960万1000キロワット で、原子力発電所の建設ラッシュは続きそうだ。

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