ユニデン株がS安売り気配、サブプライム問題で電話売れず-一転赤字

通信機器メーカー、ユニデンの株価が前日 比100円安の651円のストップ安(制限値幅いっぱいの下落)売り気配。米サ ブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題の影響により、北米で新 築住宅着工が落ち込み、同社が主力とするコードレス電話の販売が低迷してい る。前日発表した2008年3月期(前期)決算が事前計画を大きく下回ったこと から、今期もその影響で業績が低迷すると警戒されている。

同社が28日発表した前期連結決算によると、経常損益は事前計画の60億 円の黒字に対して49億5200万円の赤字になった。下期に68億円の赤字を計上 し、上期の黒字19億円を吹き飛ばした。

同社のIR担当によると、売上高の約6割を占める北米でのコードレス電 話の売れ行きが落ち込んだうえ、円高・ドル安の進行で為替差損が59億9700 万円発生したことが響いた。コードレス電話の価格帯が低いことから、当初は サブプライム問題の影響は限定的とみていたが、昨年秋ごろから影響が深刻化 したという。

09年3月期は連結経常利益が19億円と黒字転換を計画。北米のコードレス 電話は低迷が続くものの、欧州などその他地域で好調に推移するとみる。海外 工場がフル稼働することも収益を押し上げる。

リテラ・クレア証券の井原翼理事・情報部長は「決算と同時に業績予想の 大幅な下方修正を発表し、不意を打たれた感がある」と会社側の情報開示姿勢 に疑問を投げかける。このため「今期業績予想についても懐疑的にならざるを 得ない」(井原氏)状況だ。

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