BOA藤井氏:豪ドル、目先調整入りも商品高・高金利で1.01ドルへ

バンク・オブ・アメリカ(BOA)グロー バル為替・金利・商品戦略部の藤井知子日本チーフエコノミスト兼ストラテジ ストは29日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、オーストラリ ア・ドルの見通しについて語った。

BOAは、目先は一時的な景気減速を示す経済指標を受けて豪ドルが調整 する可能性があるため、豪ドルの利益確定売りが必要と判断。ただ、調整後は、 商品高や高金利の恩恵により豪ドルは再び上昇基調に戻り、対米ドルでは1豪 ドル=1.01ドルを目指すと予想している。

今後の注目材料と豪ドルの見通し:

「6月4日にGDP(国内総生産)が発表になり、それがあまり良い数字 にならないのではないかとの観測がある。最近出た指標でも例えば景気先行指 数など景気が目先、一時的に減速する可能性があるという状態を示している。 ただ、長い目で見ると商品市況高の資源ブームで企業の所得が増えるので、景 気はまた盛り返すだろう。最終的には再び利上げになるのではないかと思う」

「6月3日に次の連銀理事会が開かれるが、恐らく据え置きだと思う。4 日発表の1―3月期GDPでは一時的に減速が出るかもしれないが、高金利なの でどうしてもある種の項目が弱いというのはしようがない。ただ、そうこうし ているうちに資源高の影響が輸出価格に非常に有利に展開してくるので、夏の 間にはまた盛り返していく。また、本邦の6-7月の個人のボーナス資金の一 部も豪ドルに流れていくだろう」

豪ドル高の背景:

「他の主要国の金融政策見通しがこう着しているなかで、オーストラリア は非常に明確に利上げというのがあって、先日公表された中銀の理事会の議事 録でも利上げが実際検討されていた。世界的に資源高ということで、オースト ラリアは資源の供給側なので、日本などと違って明らかにメリットを受けると いうことがある。また、もともと高金利なので、本邦からの根強い需要もある。 いろいろと条件がめずらしくそろった通貨だと思う」

豪ドルの3カ月予想レンジ:

対米ドルでは「1豪ドル=0.94ドルから1.01ドルとみている。今すぐとい うことではないが、何カ月のうちに1ドルは試すと思う」

対円では「調整すると1豪ドル=96円ぐらいまでは下がると思う。ただ、 いずれ105円ぐらいを目指す展開に戻っていくとみている」

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE